今朝は「1ヶ月洗わないTシャツ」を販売しているカナダ・トロントを拠点とするアパレルスタートアップ「Unbound Merino」をピックアップします。

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昨今、アパレルやファッション業界でも倫理性が重んじられ「ethical fashion」=倫理的なファッションが謳われていて、環境問題への取り組みも多くなされています。

デザイナーのステラ・マッカートニーも「服に泥が着いたら乾かして、ブラシで擦り落とせばいい」と言って、クリーニングや洗濯を減らす方が環境のみならず服そのものが長持すると推奨しています。

そんな時代の流れに沿っているUnbound Merinoの洗わなくてもいいTシャツ、一体どうなっているのでしょうか。

今日はUnbound Merinoの共同創立者であるDan Demsky(ダン・デムスキー)さんにお話を伺います。

JK なぜこのUnbound Merinoを立ち上げようと思ったのですか?

DD この会社は2人の親友と立ち上げました。自分たちが旅行するにあたり持ち運びやすいシャツがあればいいなと思ったのですが、ちょうど良いものが存在せず、自分たちで作ることにしました。

JK 洗わないでいいとはどういうことでしょうか?

DD メリノウールは人工的に造ったものではなく、元来存在していた抗菌素材です。元々カヌーなどのアウトドアスポーツをされる方々が着用していて、 "miracle fabric"=「奇跡の素材」と呼ばれていました。それを普段着に用いた、ということです。

JK 防臭素材ということですが、どのように臭いを防げるのですか?

DD そもそもメリノウールに自然のコーティングがされていて、湿度を吸い込まずに外へ出す機能があります。そのためにバクテリアが生地で成長せず、臭いがしにくくなっています。

JK メリノウールそのものが環境に優しくサステイナブルであるということですよね。

DD 一切化学的処理をしていないので地中で分解可能、捨ててもOKです。更には洗濯機もあまり使わないので節電にもなります。

JK 今手元にシャツがあるのですが、ウールよりコットンに近い手触りですね。

DD メリノウールはメリノという羊から取れます。寒暖差の激しいオーストラリアやニュージーランドに生息している羊なので、高性能なウールとなっています。きめ細かく、仰るとおりコットンのような性能を持ち合わせています。

JK この先の展望と日本での展開を教えてください。

DD 実はオンライン等で既に日本で販売していて、高品質のものを好まれる日本でよく売れています。現在シンプルなラインアップとなっていますが、これからポロシャツや半ズボンなど更に充実させていく予定です。是非期待していてください!

Unbound Merino