今朝は現在NY在住のミュージカル女優、撫佐仁美さんとコネクトします。
撫佐さんは5年間 劇団四季でキャリアを積んだ後、2013年に渡米。アーティストビザを経て今はグリーンカード(永住権)をお持ちです。アメリカ全国各地で数々のミュージカルに出演し、振付も手掛けています。現在は西野亮廣さん作「えんとつ町のプペル」のNYでのミュージカル上演に向けて振付家として携わっています。
新型コロナウィルスが世界で猛威を振るう中、アメリカでも特に感染拡大が深刻なNY。現在は4/29までロックダウン状態で、外出が制限されています。
そのNYにおける現在の状況、さらにはNYに住む日本人ミュージカル女優として、演劇・ミュージカル界の、現地の状況についてお話し伺います。
JK: NYの現在の状況は如何ですか?
HM 3/22に外出禁止令が出て、その前の3/12からブロードウェイも閉まりました。コロナウィルスの影響でアジア人に対してのヘイトクライムも増え、地域によっては治安も悪くなっています。私も極力家にいて、買い物のために週一回外出する程度です。
JK:エンタメ業界は全てストップしているということですが、関係者の収入はどうなっていますか?
HM:ブロードウェイが閉まる時点で上演中の公演に携わっていたユニオン(労働組合)のメンバーであれば、その週+2週間の報酬は支払われいました。ノンユニオン(労働組合でない人)であっても、その週までの報酬は支払われました。
JK :「えんとつ町のプペル」に振付師として携わっているとのことですが、そちらはどうですか?
HM :「えんとつ町~」はオーディションを兼ねたワークショップを実施する予定でしたが、俳優をキャスティングする前にブロードウェイのクローズが発表されたので全て延期になりました。実際に私も6月に出演予定だった別の舞台が10月に延期されましたが。稽古は始まっていなかったので出演・振付という意味では仕事が途中でなくなることはなかったですが、延期は本当に残念です。
JK :こんな状況ですが、ブロードウェイの人たちも盛り上げようとしているんじゃないですか?
HM :はい、沢山の俳優さんがSNSで発信しています。ネット上でのバーチャルコンサートや自宅からのストリーミングをしたりして、色々な寄付を募ったりもしています。音楽の力、アートの力には改めて本当に勇気づけられています。
JK: 普段ブロードウェイへ足を運べない人にとって、ブロードウェイに触れることが出来る機会になっているということですね。
HM :はい、その通りです。
JK :NYで色々大変な時期かと思いますが、健闘を祈ります!
HM :有難うございます!