今日は、外国にルーツを持つ10代の子どもたち、特に、海外の中学を卒業したあと日本に来て、高校入学を目指す子どもたちに学びの場を提供している 認定NPO法人「多文化共生センター東京」に注目します。

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高校に入って、しっかりと日本で活躍する力をつけることは、とても本人のためにも社会のためにも大事だと思うんです。高校に入るためには、入学試験をクリアして入学するということが1つで、もう1つは、高校に入学してからもしっかりと学ぶ力をつけて、どんどん成長してもらうということがもう1つ大事なところになります。そのためには、日本語の基礎からしっかりと勉強することが大事なんですね。 

お話は、多文化共生センター東京」の代表理事、石塚達郎さんです。海外の中学を卒業した子どもたちが来日して高校進学を希望する場合、「受験」があります。しかし、日本語を 一ら学ぶ場がありません。

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東京都の高校入試では、「在京外国人枠」というものがあり、こちらは、日本語か英語の作文と面接で合否判定が行われますが、今年春の数字では、入学できる生徒の数は、合計240人。合格倍率は、平均で2倍以上、最高でおよそ4倍、という高い数字になっているそうです。そして、もし、この「在京外国人枠」で不合格になると、日本語で、5教科や3教科の一般入試を受けなければなりません。日本語の能力が必要になるんですね。

こうした状況を受け、多文化共生センター東京」では、「たぶんかフリースクール」を開講しています。

来日間もない子どもたちが、日本語をほとんど0から学ぶことが第一です。
毎日、現状では火曜日から金曜日まで昼間勉強をしっかりして、日本語力を高めていきます。それと合わせて週2日ずつ数学と英語の授業も午後2コマずつやっていまして、日本語学習がベースにあるんですが、受験、それから高校に入ってからの基礎をもう1回固めてくということで、数学と英語の授業も学んでもらっています。

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たぶんかフリースクール」は、現在、荒川区と杉並区にあり、12カ国の子どもたち、例えば、中国、フィリピン、ネパール、タイなどアジアの国々に加え、イラン、シリア、さらにアフリカのコンゴの子どもなど、合計50人ほどが学んでいるそうです。そして、この活動の中で、石塚さんはどんなことを感じてらっしゃるのでしょうか?

社会がこういう子どもたちに学びの機会を準備をして成長してもらうことが大事だということ、これが日本のためにも、外国からの人に選んでもらうために大事なんだということを理解してもらう、その理解者を増やしていくこと、これが大事なことだと思います。私は元々企業でグローバルビジネスをやっていた経験があり、そこから考えると、やっぱりいろんなバックグラウンドの人、国籍もナショナリティもジェンダーもそうですけど、いろんな人がいてこそイノベーションが生まれる、ということを実感しておりまして。いろんな方々が一緒に仕事をするってことが当たり前にならないと、ますます大変になってしまうので、多文化共生が当たり前だと、社会の活力なんだと思えるような国にぜひなりたいなと思っております。

多文化共生が当たり前の世の中に!完全に同意します。「たぶんかフリースクール」では、授業料は設定されているものの、団体運営のために、寄付をつのられています。また、ボランティア、さらに、教員や企業をリタイアされた方など、講師を担当できる方も募集されています。詳しくは、「多文化共生センター東京」のウェブサイトをご覧ください。