この時間は障がいがある人と、無い人が混ざり合い、一緒にメディア...、作品を作って 多様な表現、社会を実現しようと活動する【一般社団法人にじメディア】に注目していきます。
団体のスタートは2020年。代表を務める映画監督、齋藤一男さんがとある知的障がいがある方と 作品を作り始めたことに由来します。
知的自閉症の方なんですけど、その方に演者として出てもらって、一緒になんか楽しいことしたいなと思って、2年ぐらい定期的に撮影をして、それが思いの他、その本人にも僕にとっても良くて。自分にとっては自分の想定外のことがとても面白いというか、作品の幅を広げることができる。障害のある方、出演していた方にとっては、自己肯定感っていうか、そのできたものをいろんな人に見てもらってっていう、その体験がとても自己肯定感が上がる。それをいろんな人と体験をしていくのは社会的にも有益なことなのかなと思って活動を始めた。僕が意識してるのは、その人と会ってるような感覚っていうか、そういうの映像で体感っていうか、障害のある人と出会う機会がやっぱりなかなかないと思うんで、そういう体感っていうのをしてもらえるっていうのは、映像ならではかなって思います。
「あの人は●●障がいだから」というレッテル貼り。それは、その人の個性を見つめる機会、新たな刺激と出会う機会を 自ら失っていないだろうか。そして障がいがある本人にとっても、その障がいが原因となって、たくさんの体験機会が失われていないだろうか。映像制作者として、そして一人の人間として。そんな障がいを持つ人の個性を知ってもらい、障害がある人の選択肢を もっと増やしていきたいと考えた斎藤さん。決まり切った台本は用意せず、その人の個性・言動・考え方...。一人の人間を丁寧に映し出すことを意識してこれまでに数々の動画を 障がいを持つ人と作り出し、社会に発信して来ました。
そんな にじメディア。障がいがある人と社会をより強く結びつけるため、今年法人化。一方通行の発信ではなく、相互に理解し合える社会をめざしクラウドファンディングをスタートさせました。
にじメディア、去年まで任意団体だったんですけど、今年から一般社団法人になって、新たなステージということで、にじメディアのプラットホームっていうのを構築していこうっていうことで。今までは、その映像の枠の軸だったんですけど、障害のある方と、企業さん、団体さんとかを繋ぐ場所みたいな形で、にじメディアを展開していきたいなっていうことで、そのための運営・構築費用のクラウドファンディングです。障害のある方って、学校卒業してからすぐ就職、みたいな感じで、いろんな(行ける)場所とかも制限があったりとか、色々知らないこととか多いので、いろんな場所を見たり聞いたり行ったりとかできるようなことを実現したい。そのなかで企業さん、そういう思いに賛同してくださる企業さんがいらっしゃったら、情報とかも提供していけたりとか、広げていきたいなって思ってます。
『障害のある方の多様な人生を一緒に作っていきたい!』と名付けられたクラウドファンディング。今月いっぱいまで支援を受け付けています。障がいがある人の声を聞きたい。そして【「障がい」とは 何を指しているのか。】
あらためて考えてみたいと感じた方。ぜひ にじメディアのオフィシャルサイト、そしてクラウドファンディングをチェックしてみてください。