今日は、株式会社ヘラルボニーが展開する、銀座にあるHERALBONY LABORATORY GINZA ギャラリーで開催中の展覧会、『Glow Within -Corneliusと13人の作家の声-』。こちらに注目していきます。
私たち、知的障害のある作家とともに様々なプロジェクトを行っているんですけども、例えば私の4歳上の兄貴も重度の知的障害があるんですが、彼も「さんね~」って言葉が最近好きで、すごい言ってたり「な~い」って言葉とか、本当に繰り返すっていうものがあるんですね。そこで落ち着きがでると。それは常同行動っていう常に同じ行動を繰り返す福祉領域だとすごく有名なことなんですけれども。ただ、それ自体がやっぱり一歩外に出ると奇異の目に晒されるような音になってしまうというものを音楽というものとミックスさせることによって、彼らの表現っていうものがむしろワクワクする、素敵だなって思えるものに変わってくっていう。それをまさにそのヒップホップカルチャーとか、いろいろなカルチャーとミックスさせて楽曲にしてくってプロジェクト、2年前、金沢21世紀美術館で発表したんですが、今回、第2弾という形で、小山田圭吾さん、Corneliusとの取り組みを発表したという形です。
お話は、株式会社ヘラルボニーの代表、松田崇弥さんです。知的障害がある家族が居る場合、家庭のなかでは日常に溶け込んでいる行動、、、その音も、社会では理解されにくい音になってしまう場合もある。そんな「音」に耳をすませ、社会との対話の入り口にしようとヘラルボニーが立ち上げたのが、「ROUTINE RECORDS」というレコードレーベルです。そのプロジェクトの第2弾に迎えられたのが、コーネリアス・小山田圭吾さん。
やっぱ東京オリンピック・パラリンピックの期間の時に、小山田さんが知的障害のある人を過去にいじめていた記事みたいなようなものが瞬く間に拡散されて、謝罪になり退任されるということがあったんですけど...、楽曲提供、オリパラに対して。やっぱり自分たちも、小山田さん自身だけの問題なのかって捉えた時に、やっぱ社会全体が知的障害のある人を笑い者にして、いい空気感とか、なんかそういう社会全体の集団加担でもあるんじゃないかという風に思った時に、やっぱ小山田さん自身もすごくそこに向き合っていくというところもあった時に、今現在、彼自身がその未来に対してどう思ってるのかっていう、やっぱ社会をより良くしていくということを、ヘラルボニーは人が変われるんだっていうことを伝えていきたいブランドだなという風に思いましたので、本当に1年半ぐらい前にお手紙を直筆で書いて、よく快諾いただけたなと思うんですが、お引き受けいただいたっていうのが第2弾の経緯になってました。
知的障害のある方への理解はもちろん、過去の出来事とも、まっすぐ向き合う小山田さんと、そのアクションに寄り添い、並走したヘラルボニー。
会場では、小山田さんがヘラルボニーの作家さんと対話し、制作した楽曲、この「Glow Within」を 音・映像・空間として体験できるインスタレーションを展開。制作に参加した13人の作家たちの創作風景や日常の動作も、丁寧に展示されています。
松田さん、取材の中でこのようにもお話されていました。
「このプロジェクトは、誰もが賛同できるものではないかもしれません。でも、だからこそ、「音」を通して、社会との対話を始めたいと思ったんです。」
知的障害のある方々の「日常の音」に耳をすませる。そこには、誰かの未来、社会が開かれるヒントがあるのかもしれません。展覧会『Glow Within -Corneliusと13人の作家の声-』は、銀座・HERALBONY LABORATORY GINZAで8月11日(祝日の月曜日)まで開催されています。
詳しい情報は、ヘラルボニーのオフィシャルサイトをご覧ください。
