ジョン・カビラお届け中、JK RADIO TOKYO UNITED。
ここからの時間は、「電話リレーサービス EYES ON THE FUTURE」未来を見つめて活動する皆さんのグッドアクションを紹介します。
このコーナー、7月から12月にわたり、毎月最終金曜日は、聴覚や発話(、声を出すこと)に困難のあるきこえない人と、きこえる人との電話を 通訳オペレータを介してつなぐ「電話リレーサービス」使用。
団体のみなさんが取り組む 暮らしの中での工夫や挑戦、取り組みをご紹介しています。
今日お話をうかがうのは、「舞台芸術におけるアクセシビリティ向上」を目指して活動する特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク、TA-netの廣川麻子(ひろかわ・あさこ)さん。
「電話リレーサービス」で 私の声を手話に通訳して、廣川(ひろかわ)さんに伝えます。さっそく電話してみましょう。
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「電話リレーサービスです。
耳のきこえない方などへ手話通訳を通してお電話します。
双方のお話を全て通訳いたします。
おつなぎしますので、少々お待ちください。」
電話をかけると、このようなアナウンスがあります。
では、電話リレーサービスの手話通訳オペレータを介してお話をうかがいます。 廣川(ひろかわ)さん、よろしくお願いします!
・サイトにある「誰でも観劇サービスが受けられるような仕組み」こちらについてご紹介ください
聞こえない、見えない、または聞こえにくい、見えにくい人がお芝居などを見に行ったときに、その音楽とかセリフの状況をキャッチすることができません。ですので、手話通訳や字幕、音声ガイドなどをつけることによって、内容を理解することができます。ただ、実際には、そういったものがついている公演はまだまだ少ないので、そういうことを皆さんに知っていただけるようにPRしています。それからもう一つですが、公演を見たいと思ったときに、字幕や手話がついているかどうかを一つずつ調べなければいけません。また、ついてなかった場合には、主催者と交渉しなければいけないので、これもかなりの労力で、バリアと言えると思います。そのあたりも支援しています。働きかけを行っています。
・まさにおっしゃった"バリア"を乗り越える、解決するための具体的なアクションとはどのようなものなんでしょうか?
「障害者差別解消法」それから「情報コミュニケーション法」、「手話言語法」などのような新しい法律ができ、改正などがありまして、そのおかげで、そういった取り組みが随分と進んできて、社会への理解、また予算、人材、そういったところも、少しずつ解決できるように現在進んできていると思っています。例えば、東京にあります「アーツカウンシル東京」という団体があります。そういったところが、観劇サポート...、たとえば字幕や手話をつけるところに特化した予算支援などをし、助成などが始まっています。この助成は昨年度から始まりました。我々ろう者も、たくさんの仲間が見に行って、演劇を楽しむことができました。
・その可能性、さらに押し広げていただきたく思うのですが、団体が見つめる未来のビジョンを最後にお聞かせください。
作品を見るときに、手話があるのか、字幕があるのかということを、我々が一人ずつ調べなくてはいけないんですね。そうではなく、様々なあらゆる作品を、いつでも自由に見に行くことができるようになってほしいと思っています。現在、手話付き・字幕付きというのは、すべての公演についているわけではありません。ですので、見に行く日にちの都合が合わないと、結局見られないということになってしまいます。また、こういったサービスも、東京で実施されることがほとんどです。ですので今後は、全国展開がまだまだですので、ここも、もっともっと、東京だけでなく全国的に広まっていってほしいと思っています。いつでも演劇を見られる。また、友達と一緒にその演劇を見たっていう話が一緒にできるような、そういった社会になってほしいと思っています。
特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク、
TA-netの廣川麻子(ひろかわ・あさこ)さん、お話、ありがとうございました!
今回利用した「電話リレーサービス」。聞こえる人、、、つまり私と 廣川さんとの電話を、手話と音声で通訳してくれたんですよね。その様子を、動画に収録して「みるラジオ」として公開しています。電話リレーサービスの公式サイトから見ることができます。ぜひTA-netの活動と合わせて、チェックお願いします。
