先週のこのコーナーでは、環境月間ということで自然にまつわるトピックスをご紹介しましたが、6月。プライド月間、でもあるんですね。LGBTQ+の権利について当事者や支援者の皆さんを中心にイベントやパレードを通して発信される1ヶ月。。。。
コミュニティを祝いあわせて、差別や偏見のない社会を目指そう、動きだそう、と呼びかけられています。
ここ東京でも毎年4~5月に大々的にイベントが行われていましたが、今年からリニューアル。6月に「Tokyo Pride」と題してイベント、ライブや写真展などを展開しています。
つい先週には 代々木公園でイベントが、そして渋谷・原宿では パレードがおこなわれました。
【東京レインボープライド】、共同代表理事の佐藤ユウコさんにお話をうかがいました。

今年は日本でプライドパレードが行われて31年目になるっていうところも踏まえて、あとは、その海外のバックラッシュの影響も考えてですね、私たちの今年のテーマが「Same Life, Same Rights」というテーマを掲げています。
これはやっぱり、どのような性だったり、性自認、性表現であっても、LGBTQ+コミュニティももちろんですし、その中でもいろんなレイヤーの人がいて、社会的、経済的背景であったりとか、障害がある、ないとか、家族構成がしっかりしているとか、色々な方がいらっしゃるので、誰もが等しく尊重されて、同じ権利を保障されるべきだという強い意味が込められてます。
今年、私は代表になって初めて先頭で歩いたっていうのもあるんですけれども、沿道で応援してくださる方がすごく増えたなと思っています。ハッピープライド!って声をかけると、ハッピープライドって言って返してくれるみたいなことがすごく多くて、社会全体の流れが変わってきているなというのはすごく感じられたかなと思ってます。
先週おこなわれたパレードには全60グループ。1万5000人が参加されました。こうしたLGBTQ+の皆さんの発信。当事者・支援者のコミュニティの広がりを生み出す、、、だけに限らずこうした取り組みがある、という学びが社会の見つめ方を変えるヒントになる、と佐藤さんは続けます。
私は誰しもどこかのマイノリティ性はあるのだと思っています。で、それはどういうことかというと、例えば家族の形であったり、経済的背景だったり、地域社会であったりとか、色々みんなどこかしらでマイノリティにな部分ってあると思うんですね。なので、私たちがフォーカスしているコミュニティはLGBTQ+のコミュニティなんですけれども、こういう社会の中でのマイノリティ性っていうところに意識をすることで、自分が苦労していたところって、実は社会的、経済的背景からだったんだとか、自分のマイノリティ性に気がつくことで、逆に、じゃあどういうふうに社会が変わっていけば自分は生きやすいんだろう。って自分ごとに考えることができるようになると思ってます。なので、一見私たちの活動はLGBTQ+のフォーカスなんですけれども、誰しもこうインターセクショナルな、交差的なマイノリティ性っていうものはあると思っているので、こういった活動を知った上で、何が社会の中で有利で不利なのかっていうところを知るきっかけになってもらえればなと思ってます。
LGBTQ+の皆さんの発信から、社会、そして自分を見つめ直すキッカケにつながるTokyo Pride。
この週末にはYouth世代を対象としたイベントが開催されるほか、東急プラザ原宿「ハラカド」ではアート展がおこなわれています。ぜひイベントのオフィシャルサイト、チェックしてください。