今日注目するのは子どもたちに起きてしまう事故を未然に防ごう、と活動する【NPO法人Safe Kids Japan】の取り組みです。

2014年に発足し、さまざまなアイディアを発信してきたSafe Kids Japan。たとえば、ミニトマトや 大粒のぶどうなどによる窒息を予防する「4才までは4つに切って」というアイディア、標語の発信。
ベランダからの転落事故を防ぐため 各家庭のベランダの写真とそこにある危険性をまとめた「ベランダ1000」プロジェクト。といったアクション。
こうした発信を続ける理由を団体の理事、大野美喜子さんにお話いただきました。
子どもの事故は、やっぱり同じ事故が同じように起こっているという特徴もあります。例えば、春になると季節も良くなってきて窓を開けることも増えてくるので、どうしても窓とかベランダからの転落が増えたり、これから暑くなってくるので、やっぱり川とか海で溺れる事故という季節ごとに起こりやすい事故もありますし、例えば2月の豆まきであったら、豆まきでピーナッツとかそういう乾いた豆で窒息してしまうという事故もありますけれども、そういうイベントに関連した事故っていうのもあるので、知っていれば防げたのにっていう事故があるっていう点で、予防できる事故で命を落としてる子どもがまだまだいるっていう現状はあるかなという風に思います。
子どもたちの死亡原因の上位。何年も変わらず、「予防可能な事故による傷害」、なんですよね。知っていれば防げる。...のですが、家の中にある危険。毎日暮らしていると見えづらいです。何を変えればよいのか、なかなかわからない。そんな保護者の声を受けて、昨年からは家庭訪問事業をスタート。家の中にある危険を そのとき初めて知る、という家庭も少なくなく、また好評だったといいます。
今後はAIやデジタルデバイスを導入して危険察知や専門家からのアドバイスを受けやすいようさらに工夫を加えていきたい、と 大野さんは続けます。
予防するからチャレンジできる。予防グッズをちゃんと活用して、重症な怪我をしないように、自分もちょっとは目を離せる環境になるということで、やっぱりそういう風に今予防できる方法をうまく自分の生活の中に取り入れると、子どもたちも本当に楽しく毎日チャレンジできるっていうことが今の考え方かなという風に思います。
予防方法もやっぱり時代時代で変わっていくので、どんな風に予防するのが今1番効果的かっていうことをしっかり知るっていうのが大事ですし、Safe Kids Japanみたいに、団体はそれを普通に生活しているとその情報が入ってくるような、検索して自分の子どものために何ができるかって調べるって保護者が頑張るんじゃなくて、それが自然に入ってくるような、そういう社会の仕組みを作っていくというのがSafe Kids Japanのこれから大きな役割かなという風に思っています。
Safe Kids Japanのサイトには子どもたちの事故事例と対策が 年齢ごと、事例ごとにまとめられています。家庭内の安心。そして 子どもたちのチャレンジを応援するアイディアとして、ぜひ活用してください。