今朝は、横浜市戸塚区を拠点に活動する、【NPO法人 こまちぷらす】に注目します。

【こまちぷらす】が実現しようとしているのは、「子育てを地域全体で支える」社会です。「子育てをまちでプラスに」を合言葉に"孤独な子育て"を無くすため、様々な取り組みをおこなっています。

すごく感じていたことっていうのが、初めて出産した時に言葉にできないような孤立感っていうのを感じて、それが孤立感っていうか孤独感っていうのかどうかもわからず。困っている時って本当にSOSを出すって難しいんだなっていうことを思ったんですね。日中話す人がいないとなると、自分が今何を感じているのかっていうことを言葉にする機会っていうのがなくなっていくので、そうすると本当に今自分がどんなことを感じて困っているかっていうことが言葉として浮かばなくなってくるんですね。なので相談窓口に行くっていう発想もないですし行った時に何を言ったら良いかもわからないっていう状態になっていて、どんどん自分の困り感を抱えていってしまうっていうことを自分自身実感したんですね。そのSOSを出せない状態でも、いつの間にか街と繋がって1人で子育てしてないっていう状態に持っていけるような、そんなきっかけや場が必要だなっていうのは今も昔も感じています。

お話は、【こまちぷらす】の代表、森祐美子さんです。初めての子育て...、大きな不安を抱えながらも日中、相談する人がいない、場所がない。そんなご自身の体験を元にスタートしたのが、カフェ型の居場所支援、という仕組みです。

戸塚区内で「こまちカフェ」「こよりどうカフェ」という2つのカフェを展開。多くのボランティアの皆さんが見守る中、お母さんたちが リラックスして過ごすことができる居場所づくりに励んでいます。

実はそのカフェがすごく1つ特徴があって、毎日見守りボランティアの方がいるんですね。例えば70代のおばあちゃんとかおじいちゃんが、カフェの縁側に座ってくれていて赤ちゃんを抱っこしてくれていたり、遊んでくれたりしているんです。そうすると(お母さんが)両手で温かいうちに座ってご飯が食べられるっていう空間になるんですね。それってすごくもう奇跡のような瞬間で。そういうことができるっていうのが私たちの応援してるカフェの特徴なんですね。立ったまま、冷えたご飯をお口の中に流し込む、しかも3食食べられるかどうかっていうような感じの時もあるので、座ってご飯を味わった時に母でありつつ人間であることを取り戻していくような時間ができて。そういう瞬間って本当に大事だと思っていて。そういうところがちょっとしたきっかけとなって、自分に目を向けて「私ってどんな人生歩んでいきたいかな」っていうことを考えたりとか、自分の軸を見つめ直していけると、子育ても結果的に楽になっていくので。リラックスして自分を取り戻すっていうきっかけにもなったらいいなと思って、このカフェを運営してきました。

何気なく立ち寄った先で、人とつながる...。自分を見つめる。毎日頑張っているお母さんが 安心できる この居場所には年間2万人ちかくの利用者が訪れ、全国から視察・見学の問い合わせも 絶えないといいます。「今、不安でいっぱいだ、、、」と孤独を感じている お母さん。ぜひ、「こまちカフェ」「こよりどうカフェ」に立ち寄ってみてください。

*あなたに寄り添う人が、街にはたくさんいると 感じることができるはず。

また、【こまちぷらす】では これからお母さんになる人と街に暮らす人々をつなぐ「ウェルカムベビープロジェクト」、という仕組みを展開しています。

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こちらは、産後直後の家庭に、街からの出産祝いを無料でお届けする...という取り組みです。来週、1月28日(火曜日)には選考を通ったプレゼン企業/団体がお母さんに贈るプレゼントを発表する「出産祝い選考結果発表会」が戸塚、そして鶴見の2つの会場でおこなわれます。お母さんを支える仕組み、その現場をご覧になりたい方はぜひ【こまちぷらす】のウェブサイトで詳細をご確認ください。

認定NPO法人 こまちぷらす