今朝は、福岡県福岡市を拠点に活動をおこなうNPO法人 循環生活研究所、通称「じゅんなま研」の取り組みに注目します。

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団体が取り組むのは、家庭から出る生ゴミの削減です。具体的には、土に還っていく有機物をムダにせず、家庭用のコンポストでゴミを堆肥化!みんなでエネルギーが循環する「ローカルフードサイクリング」を実現しよう!という提案をおこなっています。

私たち、「生ゴミを資源にする」っていうコンポストを普及する活動をしているんですが、ごみを減らすことが目的というよりも、安全で安心な野菜を手に入れられる社会を作ることの方が掲げている目的になるんですね。で、その土を良くしていく事と、私たちの暮らし方、暮らしと土を良くするっていうことをリンクさせないと、その課題って解決しないよねっていうところから活動が始まったという背景になっています。

研究所っていうのがすごく難しいと思うんですけれども、でも私たちが目指しているのは、『楽しい循環生活』というキャッチコピーがあるのですが、あくまでも生ごみを土に還していくとか、それを土に還して野菜を育てていくとか、それをすごい楽しい暮らしの中から生み出していけるようにしたいというのが私たちの活動のコンセプトになります。

お話は、循環生活研究所の理事長、木村真知子さんです。取り組みのスタートは、安全な野菜を求める声だったという「じゅんなま研」。安全な野菜には、栄養たっぷりな土は欠かせません。そんな土の元となる有機物の「生ゴミ」。その多くが水分を含んだまま破棄されるそうで、そのまま捨ててしまうと 通常の可燃ごみよりも大量のエネルギーが必要になります。

「暮らしのゴミを見つめ直すと、自分にも、地球にも優しくて楽しい暮らしが実現できるはず!」20年に渡る活動のなか手掛けた団体のダンボールコンポストはこれまで200万人に普及し、全国88もの自治体がじゅんなま研と一緒になって、生ゴミ削減に 取り組んでいるといいます。

栄養を循環させるっていう社会を作っていきたいと思った時に、大規模に、例えば 自治体に1つ大きなプラントを置いて、そこで全部生ごみを堆肥化して自治体の中で循環させればいいって思う方もいらっしゃると思うんですけど、やっぱり自分ごととして考えられる距離感でいかに循環していくかっていうことを考えられたらいいなということで、『半径2キロ圏内の小さな循環』っていうのを目指して活動をしています。やっぱりコンポスト、、、堆肥にするっていうことが元々は文化としてあったのにそれが失われているっていうところが私たちの課題としてるところなので、コンポストを日本の文化にしていきたいなっていうのは1つ大きな目標として持っています。で、生ごみは今ほとんどが燃やされてしまっているので、それを燃やさないっていうのが当たり前になるようなことを目標にコンポストを、例えば日本の世帯数の3分の1ぐらいの人たちは、自分の家庭で何らかのコンポストをしていて、それを土に返すっていうことが一般的になっているっていうような社会を目指していきたいなとは思ってます。

来週月曜日、22日はアースデイ、なんですよね。地球にも、もちろん自分にも優しい提案としての、コンポスト。興味をお持ちの方、その第一歩に、じゅんなま研のサイトをぜひチェックしてみてください。

お話は【NPO法人 循環生活研究所木村真知子さんでした。ありがとうございました。


東京・豊洲にあるこどもの職業・社会体験施設「キッザニア東京」では、SDG'sについて楽しく学べる「未来を変える!アクションラリー」を実施しています。

この「未来を変える!アクションラリー」ですが、先日、4月15日に展示内容が一新したばかり。こども達は6つの展示スポットを巡り、地球が抱える様々な課題のクイズに答えながら「自分なら どんなアクションができるか」を学び、宣言します。各6つの展示では、企業の実例を知ることができます。ぜひ皆さんもキッザニア東京で、「よりよい未来のためにできること」を楽しく考えてみませんか。詳しくはキッザニア東京のウェブサイトをご覧ください。