今朝は、香川県の小豆島で発足した団体【NPO法人Clean Ocean Ensemble】の活動に注目します。

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私たちはNPO法人Clean Ocean Ensembleと申しまして、202012月に香川県の小豆島で発足した海洋ごみ問題の解決に取り組む団体となっています。私たちのその団体名の由来なんですが、クリーンが「綺麗な」、オーシャンは「海」、アンサンブルは「より多くの人と一緒に」という意味を込めて海洋ごみに取り組むということで名付けました。ビーチクリーンをして海岸のごみを見ていても、こんなものが流れてくるんだっていったようなものもあったり、参加される方でも驚かれる方もいらっしゃいます。一般的には、やはりペットボトルでしたり缶でしたり、そういったものも多いですけれども、漁具ですね。その漁で使うようなものだったり、そういったものも流れ着いてしまっています。また、瀬戸内海特有なのかもしれませんが、牡蠣の養殖で使う『まめ管』っていう筒状の小さなプラスチックが流れてきまして、それが非常に多いなという印象があります。

お話は、Clean Ocean Ensemble北川匡位さんです。団体では 学校での出前授業をはじめとする環境教育事業に加えて海洋ごみを直接的に減らしていくための施策をいくつか展開しています。ひとつは、団体独自に開発した 定置網式の回収装置の開発。こちらは実証実験の最中。改良を重ねて、その手応えも感じているといいます。そして今後、アプリとしてリリースを予定しているのが、海洋ごみの場所と種類をマッピングしていく「海洋ごみマップ」というサービスです。

海洋ごみマップですね。こちらが、海洋ごみを発見して回収したユーザーさんがゴミを回収したその時点で写真撮影を行って、海洋ゴミマップへ登録するという流れを考えています。こちらに登録できるごみっていうのが、海岸で回収されたごみ、海上で回収されたごみ、海底で回収されたごみの3分類っていう風に決めておりまして、このアプリツールがあることによって、その回答ごみの種類とは位置情報、あと時間といった様々な情報が集約されてきて、今まで謎が多かった海洋ごみが多く集まる場所とか時間帯っていったものの解明につながるものだというふうに考えています。

昨年度から開発を進めている海洋ごみマップ。Clean Ocean Ensembleのサイトで見ることができます。実際に団体の関係者のみなさんがビーチで、海の上で、そして海底で見つけたゴミを登録されています。

正式なリリースは今年度中、または来年度、ということですが、このマップが広がることで、効果的に定置網式の回収装置の設置がおこなえるようになります。そして、「より多くの人と一緒に」ゴミ問題を解決したい。団体の想いをひとつ 体言化する 大きな一歩にもなると北川さん、お話されていました。

この2050年には(海中の)プラスチックごみの量が魚の重量を超えてしまうっていうなかなかショッキングな話で驚いておりまして、そのちょっと想像できないような規模の話だとは思うんですけれども、今やらないと将来は何も変わらない、一歩でも進められれば将来何歩か先行けるかもしれないっていうことで、すぐに取り組むことが大事だなというふうに考えています。マイクロプラスチックまでになってしまうと、なかなか回収するっていうことが難しくなってしまいますので。そうなる前に、例えばゴミが大きいうちに、そもそもゴミを出さないっていうところもそうですけれども、もう手遅れになる前になんとかしなきゃいけないなっていうことは感じています。

海ごみの現状、開発中のツールについては団体のサイト、更にSNSで定期的に発信されています。

NPO法人Clean Ocean Ensemble