今朝は、佐賀県でバリアフリー美容室、出張カットサービスを展開する【NPO法人セルフ】の活動に注目します。バリアフリー美容室、、、聞き慣れませんよね。健常の人も、どこかしらに障がいや ハンデがある人も誰でも利用できる美容室、として21年前に始まったセルフの活動。代表の安永康子さんは「発達障害専門美容師」という肩書の元、これまでに2万人もの発達障害がある皆さんのヘアカットを担当してこられました。

発達障害の子どもたちって、特性がとても強い子が多いんですね。髪の毛を触られないとか、顔の周りがダメとか、耳の周りとか、首の周り、体自体に触れないとかっていうことで、髪の毛を切らせてくれないんですね。そういう特性があるので、なかなか髪の毛を切ることができず、美容室に行けないというところの悩みがとても多いです。原点は、三男が知的障害と発達障害を持って生まれたことから始まりました。もう本当に壮絶な子育てを経験することになりまして。で、そんな中、同じ障害を持つママ友との中の会話で「子どもの髪を切ってもらえる美容室がないから、安永さん家に来て切ってもらえない?」って。「安永さんの子供さんって、いつもちゃんと切ってるよね」。「あんだけ動いてるのりくん(息子)なのに、なんで髪切れるの?」っていうとこから相談を受けました。で、その言葉が、セルフの身だしなみ事業というところの事業に始まりまして。でもですね、残念ながら、21年経ってんですけど、この状況、ほとんど変わってないっていうところです。

とても敏感な子どもたち。通常の理美容室では対応が難しい、自宅でも顔を触れられたくないので 髪を切ることが難しい...。こうした課題があるんですね。発達障害、という個性がなかなか受け入れられない...。四半世紀経った今も変わらない状況を、なんとか打開したい!そこで、来月4月2日(火曜日)、世界自閉症啓発デーに神奈川県・相模原市「杜のホールはしもと」でイベントを開催することとなりました。

子どもたちのことを理解してもらうためには、いろんなところで発言をしていかなきゃいけない。ということで、神奈川県相模原市の方で、発達凸凹さんフェスタというものを開催します。ケアショーがメインになってくるので、1番のコンセプトとしては、発達凸凹さんのヘアカットに取り組む理美容師がいるっていうのを社会に広く伝えることから始めようっていうことで、1番初めにそのコンセプトに打ち出しました。で、2番目には、保護者が我が子の未来に安心と希望を持てる情報を提供する場で、少しはあった方がいいかなと思って、美容師ばっかりではなくて、 その子どもたちの将来のことを考えてもらいたいっていうことで、障害者のブースであったりとかブース出店であったり、絵画コンテストであったり、そういうところに目を向けてもらうようなイベントになっています。

「発達障害、、、強い個性を持った子どもたちが社会に混ざり合うことできっと多様な社会が築いていけるはず。」と語る安永さん。子育てのなか、そしてお仕事でたくさんの子どもたちと交流してきた安永さんですが、活動の先に見つめる未来とは、どんな未来・社会の姿でしょうか。

今までは...、ちょっとごめんなさい、隠してしとかなきゃいけないとか、やっぱ伝えたくないっていう部分だったこの発達障害っていう部分が、本当にいろんな子どもたち、多様な子どもたちが出てきて、良い部分と悪い部分 やっぱありますけど、やっぱりその伸ばしてあげたいって、その個性という考え方にシフト替えするっていう、その発達障害で、、、もう本当に障害っていう言葉を使いたくはないんですけど、その部分を社会に活かせる部分に変えていきたいっていうところはすごく大きいなとは思っています。保護者が、「いやいや、うちの子普通にちょっと凸凹さんなんだけど」っていうところを笑いながら話せるような、その発達障害って言っただけで違和感を感じる世の中っていうのを、少しでも過ごしやすい世の中にしたいなっていう風には思っています。

まずは知ること、出会うことから始めていきましょう。そのキッカケとなるイベント、「発達凸凹さんフェスタ~みんな持ってる凸凹ピース~」。来月4月2日(火曜日)、相模原市「杜のホールはしもと」で開催です。当日の出展情報など、ぜひウェブサイトでご確認ください。また今後、追加の出演者情報なども発信があるそうです。ラインでも情報を受け取ることができます。ぜひサイトからアクセスを。

【NPO法人セルフ】