今朝は、【NPO法人ミライのカタチ】の取り組みに注目します。貧困、虐待など、様々な困難にある若者たち。そんな彼らを支援する団体が数多く存在するなかで、「自分が虐待を受けているとは言い出しづらい。」「私の育っている環境が貧困で、支援の対象とは知らなかった。」というように、支援を受けることができる環境に居ながらサポートを受けることができていない若者も 一定数存在します。

団体では、支援の対象から漏れてしまう子どもたちを 伴走型サポート というカタチで 支える活動をおこなっています。

団体の代表は、岩橋雪野さん。ご自身も、社会的に困難な状況で育ちながらその環境に気づけずにいた。困っていたとしてもSOSを言い出せずにいた、という当事者のお一人でした。

元々、私は社会的養護と呼ばれる、理由があって親と暮らせない子どもたちを社会で養育をするっていうシステムを使って最後、高校生ぐらいの時に保護をされて育ったケアリーバーと呼ばれる分類なんですけど、自分が社会的養護だというのがすごく当時は恥ずかしくて、、、世間からどういう目で見られるんだろうっていうのがあって。ただ、私には6歳年上の親代わりをしてくれてる人がいて、その人がNPO法人を運営していたんですけど、「自分にしかできない仕事をしてる」って言ってキラキラしてる様子を見て、その時に、大人も捨てたもんじゃない。自分の未来こそも捨てたもんじゃないのかもしれないと思ったので、未来がぱっと明るくなると生きてみようという風に思いました。

昔の自分がそうだったように、ひとりひとりが自分らしくミライのカタチを思い描ける社会を目指す、NPO法人ミライのカタチ。現在は、キャリアサポートやセルフプロデュース力を磨くイベントを通してたくさんの人との接点を生み出しています。

一般的な普通の子どもたちが多いと思います。ある種、中には貧困家庭だったりとか、1人親家庭だったりとか、共働きで子どもが多くて11人に目が届いていないとか、そういう子どもたちもいるんですけど、今現在は普通の子供たちと接しています。これはすごく意図的で、その子たちが例えば中学生とかになったときに「助けて」って言える存在に私たちがなりたいと思って、長期的な視点で関わっています。やっぱり今を幸せにするとか、誰かを助けてあげるっていうのが福祉が今一番やってることだと思うんですけど、そうではなくて、未来にその子たちが生きづらくならないような予防をしていくていうところに力を入れていきたいなと思っています。社会に足りないものを考えて、新しいものを生み出すことをやりたくて法人を立てたので、未来のカタチを色んな風に、いろんな人が想像して作っていければ。対等に、でも、いろんなきっかけをつかめるサポーターとしていたいなって思っています。

ミライのカタチの活動について。より詳しくは団体のウェブサイトをご覧ください。

NPO法人ミライのカタチ