今朝は、カンボジアの農村部で活動する【NPO法人earth tree】の取り組みに注目します。団体の理事長は、加藤大地さん。2006年に現地を訪ね、カンボジアの人たちが大好きになりました!

そのなか見えてきた課題から、学校建築を手掛け始めます。これまでに12校の学校創設、3000人以上の子どもたちが通学ができるようになり、以降子どもたち、そして大人の働く環境づくりをおこなっています。

例えば、学校に来始めた子どもがすごく喜んで学校で勉強し始めて、でその子が急に来なくなっちゃって「あれ、あの子どうしたのかな」なんて思って家に行ってみると、もう全身汗だくになって、お腹でふーふーふーふー呼吸して、病院連れて行かなくちゃいけないような状況の中で、その家族はその子どもの周りで見てることしかできなくて。「すぐ病院連れてった方がいいよ」っていう風に伝えたりしたこともあるんですけど、「病院に連れて行くガソリン代がないから病院に連れて行けない」っていう答えとかが帰ってきて。それはやっぱり僕も父親なので、自分の子どもがもしかしたら死んじゃうかもしれないっていうぐらい苦しそうな状態なのに、ガソリン代がなくて病院に連れていけないっていうのは、やっぱりあまりにも苦しい 状況だなっていうことが何回かありまして、NPO法人earth treeとしては、子どもたちの学べる環境とともに(大人が)働ける環境を作らないと、やっぱり子どもたちが安心して 学校に行くことができないなというところで、両方ともにアプローチをしてるっていうような形です。

子どもたちが安心して通学できるよう、大人の働く環境も整えたい。そこで注目したのは、カンボジアに自生する竹を使った竹細工。そして、、、竹を使った建築でした。

今、竹を使って建築をしています。木材を竹に変えるようなイメージですね。 竹は曲げることとかもできるので、すごくデザイン性の高い建築ができて。それを今、村の人たちの仕事にしています。コロナの前までは、竹にドリルで穴を開けて、で、その中に明かりを灯す竹灯りっていう、日本の方でもあるんですけども、それを村の人たちの仕事にしようと思ってやってきたんですね。ただ、コロナに入って、その竹灯りを作っても売れないし。そこで、竹の可能性として1番高いと思っていた竹建築に挑戦を始めました。で、今ではカンボジア史上最大の竹建築を作ることができるようにもなったんですね。環境が良ければ100年以上保つ資材に生まれ変わらせることができる知識や技術も今は持っているので、竹建築の知識や技術を教えるためのスクールを始めたり、男性も女性も子どもも一緒に成長していくことができると思ったので、広げていきたいなというような内容になってます。

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竹職人を育成することで、雇用を生み、持続可能な生活を整える。お話にあった「カンボジア史上最大の竹建築」の建設計画。すでにスタートしています。2000平方メートルの土地に新たな拠点、バンブーベースの建設を目指し、現在クラウドファンディングに挑戦中です。団体の活動を通して自然、人、動物の共生のなか生きるカンボジアの魅力に触れてほしいと加藤さんはお話されていました。

僕は日本人として日本に生まれたので、なんでもあるのが学べるのも、おいしいご飯食べれるのも当たり前だと思って育ってきちゃったところがあって。それが当たり前じゃないっていうことに気づけただけでも、僕にとってはすごくありがたいことですし、同じように多くの日本の人たちも感じるんじゃないかなっていう風に思うんですよね。なので、日本とカンボジアをできるだけ繋げていって、で、その中で目に見えるもの、目に見えないもので繋がることによって、ないものを数えるんじゃなくて、あるものを数えるような生活感覚になっていくんじゃないかなという風に思ったりもするので、そこは頑張りたいなと思っています。

「足るを知る」生活が根付くカンボジアで始まった新たなチャレンジ、ぜひ詳細をチェックしてください。

NPO法人earth tree

【クラウドファンディング中】

竹技術でカンボジアに雇用を生む仕組み「バンブーベース」を創りたい!