今朝は、北千住を舞台に人が集まるキッカケの場を提供している【コーミンカン】の活動に注目します。コーミンカン、、、一般的な公民館ではありません。すべてカタカナ表記、二人の女性が中心に立って活動する私設の公民館施設です。

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馬渕:自分自身もそうなんですけれども、暮らしを少しでもちょっと良くしたいなと思っていて、そういう思いになった時に色んな人が「なんかわかんないけど面白いかも」って思って偶然集まってきて、きっかけがあって新しいことが始まるみたいな、偶発的な何かが起こったりすることを私たちは結構面白いなと思っていて、普段出会えない人たちとたまたま出会ってしまったことから何かが始まる場所があることが大事かなっていうふうに思って、現代らしい公民館的な場所が、実はそういう我々の暮らしに足りないものを埋めてくれる場所になるのではないかと思いまして。現代版の公民館っていうものはどんなものかっていうものをアップデートしていく実験場っていうような形で運営してみたら何かヒントがあるのではないかと思って活動を始めました。

今回お話を伺ったのは、コーミンカンの館長・馬渕かなみさんと共同運営者の大橋まきさんです。

北千住駅東口から4分ほどの古民家を借りて去年9月から運営が始まったコーミンカン。"自分らしさを表現する実験場"として定期的にイベントを実施しています。

馬)ここは正直、まだ我々も手探りなところではあるんですけれども、最初にやったのは、、、スナック公民館。スナック公民館っていうタイトルのイベントみたいな形で、水曜夜、今もちょっと名前を変えて続けているんですけれども、とりあえずこの場所を開けていますっていうことを周りの子たちに言って、継続しています。北千住っていう町自体が、そういう新しい活動を応援する土俵のある街なので、遊びに来てくれて、そこからドンドン口コミでこういう場作りとかアートとか表現とかに興味のある人たちが徐々に集まってきてくれているっていう状況ですね。

これまで交わることがなかった個性が混ざり合う場所、オープンから1年と少しが経ちましたが、今もその実験は続いています。

大)例えば、私自身は、会社員として会社で働くにあたって、ある程度会社のルールの中で動かなければいけない、自分の思いとはまた別のところで働かなければいけないっていう部分もあったりとか、 お子さんがいらっしゃるお母さん、お父さんはお父さんらしくいなきゃいけないとかお母さんらしくいなゃればいけないとか、お子さんとかも親の前ではしっかりしていなきゃいけないとか。立場によってその人が置かれる窮屈さって生きていればあるんじゃないかなと思っていて。割とそれがフラットになる場所がコーミンカンだなと思っていて。来られる方の職業の話とか年齢とかそういったお話って、ほぼほぼお話することがなくって。

馬)今のところコーミンカンはルールというものみたいなものとかはあんまりなくって。避難所みたいな場所だったのにルールを決めてしまったりすると、そこに合わない人はそこから排除されてしまったりするよなとか思ったりして。すごく難しいんですけど、でもそれって、学びや表現とか、自分自身の内なるものを発信していくっていう関係性の中から、きっとお互いを想いやれるみたいなことになっていくと思っているので、そういうみんなの場所をどうやって作っていけるかっていうことをそれこそ、この場所で実験していくみたいな挑戦的な活動でもあるかなと思っています。

自分らしさを表現する実験場、北千住のコーミンカン。暮らしのなかで窮屈さを感じた時、、、ぜひその扉をノックしてみてください。運営スケジュールはコーミンカンのインスタグラムから確認できます。

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