今朝は、江戸川区篠崎町の企業【株式会社Tokyo Bento Labo】の取り組みに注目します。

企業名にもあるように、お弁当を通してニッポンの美味しいお米と、お米を作る農家さんの魅力を伝える活動をおこなうTokyo Bento Labo。今年の3月から、『江戸川三色丼』という冷凍のお弁当を販売し始めました。

このお弁当の特徴、、、ユニークです。江戸川区内で発生した事業系のフードロス食材を使っているんです。詳しいお話を、代表取締役、関克紀さんに伺いました。

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当社ではちょうど1年ほど前から工場の前に一品食堂という冷凍の自販機を設置させていただきまして、それがきっかけで最初、この江戸川三色丼というのは、地元の八百屋さんが配達の途中にその自販機を見かけて、それで飛び込みで実は声かけてきたというのは直接的なきっかけになります。八百屋さんって非常にフードロスがたくさん発生する小売の現場になりまして、下手をすると仕入れた野菜の2割、3割捨ててるというのが実情としてあるんですね。まだ全然食べられるのに廃棄せざるを得ない野菜が非常に多いことに悩んでらっしゃって、それで当社に相談が来てですね。「じゃあどんな野菜がロスになりやすいの?」とお尋ねしたところ、やっぱりまず葉物であると、あともう1つが旬の野菜とおっしゃってたんです。「じゃあ、その旬の野菜と葉物をふんだんに使った色とりどりの丼を作りましょう」ということで誕生したのが、この江戸川三色丼というものになります。

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まだ食べられるのに廃棄されてしまう お野菜、冷凍食品に関する技術をもった関さんならなんとかしてくれるかもしれない!そんなSOSの声を受けて作られた 江戸川三色丼。これまで取り扱ってきた美味しいお米と、食べられるのに廃棄されそうだった旬のお野菜。 さらに地元の食肉加工業者から処分に困っていたという鶏胸肉の皮を買い取って作られた三色丼。画像を見ていますが、美味しそうです!また、決まったおかずのメニューは設けず、その都度引き取ったお野菜でおかずを考案、どんぶりに乗せていくんだそう。地元で出てしまうフードロスを減らすことができて、冷凍で日持ちもする。何より美味しい!しかも、500円とお値段もリーズナブル。先月末までに2500食を販売してきました!

まだまだ区内全体の発生したフードロスの量からすると微々たる量だとは思いますので、もっともっと多くの方に召し上がっていただけるような仕組み...、例えば、冷凍の自動販売機を増やす、ですとか、今月からちょっと始めている試みとしては、卓上の冷凍庫(小さい冷凍庫)を職場や地域の病院の売店にも設置をさせていただいていて、そこで召し上がっていただくという機会を増やそうというようなことはさせていただいてます。

で、あとはもう1つが、今ちょうど販売開始したんですけども、今度は東京都内で出てきたフードロス食材と東京湾の未利用魚の1つであります"コノシロ"という魚。これをお団子にして、今、冷凍スープにして販売をするというような取り組みも始めたりとかですね。少しずつ江戸川を飛び出て色々な活動が広がってるというような状況です。

インタビューに対応してくださった関さん。「フードロス食品は地域資源だ」とも取材の中、お話されていました。"地域資源"を生かした取り組みが、江戸川から東京、そして全国に広がっていきそうです。

『江戸川三色丼』はTokyo Bento Laboの工場前ほか区内に設置された冷凍食品を扱う自動販売機で購入が可能です。見かけた際には ぜひお求めを。

株式会社Tokyo Bento Labo