今日、12月1日は HIV、そしてエイズについて みんなで考える日、『世界エイズデー』です。そこで今朝は、HIV、エイズとともに生きる人たちが、ありのままに生きられる社会を目指して活動する団体、【認定NPO法人 ぷれいす東京】の取り組みに注目します。HIVとエイズの違い。簡単になりますが 改めておさらいすると、HIVは、ウイルスの名称です。このHIVによって病気が引き起こされ、発症してしまった状態が、エイズです。この2つのワードと 正しく向き合う。そして、当事者への偏見や差別を無くしていく。居場所づくりと並行して、団体が発信しているメッセージでもあります。

ぷれいす東京の加藤力也さんにより詳しいお話をうかがいました。

今、HIV/エイズの治療というのは、ウイルスを極限まで抑え込むというような治療法なんですね。なので、体の中でウイルスが増えないようにお薬でコントロールするという治療なので、1度その状態になって、その期間がある程度継続してしまえば、U=Uという状態ですね。検出限界以下の状態になれば人に対してウイルスを移すことはないという、そういったあのスローガンになりますけれども、その状態を保つことができるんですね。そうすると、今、HIV陽性者というのはほぼ寿命まで生きられるという時代になってきてるんですね。例えば、エイズ発症した方でも、きちんと治療を行えば病気自体は治すことができるんですね。ただし体の中にウイルスはいた状態ですので、そのウイルスを抑え込む治療というのは継続して行う必要があります。で、私たちはその女性陽性者の方も何人も相談にお見えになってるんですけれども、そうしたあのきちんとしたHIVに対する治療薬、こちらで、治療を行っている方々で健康な赤ちゃんをですね、生むということが今非常にいろんなところで言われてるんですが、それを実に体現していただいてるんですね。ここ近年、何人もの女性陽性者の方が出産を経験されまして、いわゆるちょっとベビーラッシュのような状態にぷれいす東京ではあります。HIVを持ってるお母さんでも健康な赤ちゃんを産むことができて、育てることもできます。ということを実際に目で見て皆さんに示していただいてるというような状態になります。

HIV遺伝しないウイルスです。診療・治療方針や出産方法、その後の生育環境に気を配れば 多くの場合、健康な赤ちゃんを産み育てることができ、お父さん、お母さんも成長を見守ることができるんです。

知らないことがやはり1番の問題なんですよね。自分の体のこともそうだし、HIVの治療についてもそうだし、こうした赤ちゃんを設けられますよってこともそうですし。知らないことでむやみに差別・偏見、自分たちとは違う人たちなんだということで線を引いてしまうようなことがあり得るので、そういったことをなくすためにもまず正しい知識を知りましょうということは非常に多くの方にお伝えしたいなという風に思いますね。どうしても私たちってHIV/エイズに関心のある方がよくアクセスしてくださるような団体なんですけれども、できたらそうではない方も、今まであまり考えたことなかった方にもお伝えできる機会があるといいなと思っていて。これは本当にきっかけにしていただければという気持ちでいます。詳しく知りたい方は、調べればいろんな情報が出てきますので、まず考えていただくための1つの小さなきっかけになるといいなという風に思っています。

HIV、エイズをより深く知るキッカケに、ぷれいす東京のWEBサイトをぜひご覧ください。また、今日の世界エイズデーをキッカケとした「TOKYO AIDS WEEKS」というWEBページも立ち上がっています。 情報、一緒にアップートしていきましょう。

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認定NPO法人 ぷれいす東京