今朝は、精神疾患の親をもつ子ども・若者を中心に支援活動をおこなうNPO法人CoCoTELI(ココテリ)に注目していきます。
団体の代表は、平井登威さん。うつ病を患い、闘病されていたお父様を支えてきた中で同じ境遇にいる若者が悩みを共有したり、関わり会える場所が無いことに気づき、活動をスタートされました。
精神疾患を持つ子ども・若者、(特に)子どもは他の子どもに比べて自身の罹患率が、2.5倍高いって言われてるぐらい、やっぱり、メンタルヘルスへの影響は大きいという風に言われています。その他にも虐待だったりとか、貧困とか、ヤングケアラーみたいな問題にも色々繋がっていたりするケースもあったりするっていう感じです。
そういった子どもたちって子ども15~23%いるって言われたりしてるんですけど、精神疾患に対する、偏見だったりとか、親だからサポートして当たり前とかみたいな偏見とか、社会の風潮みたいなところから、なかなか悩みを話せなくて、それによって見えない存在となっている子どもたちが多いのかなという風に考えています。
例えば、悩みを話したら、精神疾患、うつ病っていう言葉に対して、友達が馬鹿にしてるのを聞いたことがあったりしたので、話したら馬鹿にされるんじゃないかとか、あと、親のことで悩んではいるけれども、親のことがすごい嫌いっていうわけでもなくて、好きな部分もあるけれども、それを話したら親のことを悪者にされてしまうんじゃないかみたいな気持ちとかもって、話せなかったっていう感じですかね。
厚生労働省の発表によると、精神疾患を抱え、向き合っている方は全国に400万人。当事者へのサポートはもちろん大切ですが、その本人と一緒に暮らす子どもたちへの支援は空白だった、と平井さんはご自身の経験から振り返ります。
オンラインの居場所作りに関しては、チャットアプリを使っていろんなチャンネルを作って、そこで悩みを吐き出したりだったりとか個別チャットで相談を受けるみたいなこともあったりするっていう感じです。
その中で月に4回、交流会やったりだったりとか。あとそういう子ども、若者に対して必要な情報って、やっぱり自分から知ることってすごく難しかったりもしていて、だからこそ、例えば、性に関する問題とかメンタルヘルスとか、あとお金に関するところだったりとか、必要だけど届きづらい情報を届けるイベントみたいなのもやったりしているっていう感じです。
あと、個別相談に関しては、その居場所に来ている来ていない関係なく、1対1の方が話がしやすい子たちもいたりもするので、そういった子たちと一緒に話したりしながら、なんか僕たちは専門的な支援をするっていうよりかは、一緒に考えていこうっていう形で相談を受けたりしています。必要がある場合は、専門職の方たちに繋げているっていう感じです。
全国からアクセスも増えつつあるというオンラインルーム。同じ境遇にいる若者たちへの支援は これからも続いていきますが、CoCoTELI(ココテリ)が目指すのは、みんなが暮らしやすい社会の実現です。
精神疾患のある方もその家族もやっぱ生きやすい社会になってほしいっていうところは絶対にぶれないところかなという風に思っています。ヤングケアラーとか精神疾患の親を持つ子どもとか若者の悩みを伝えた時に、どうしても親が悪いってなってしまいがちなんですけれどもそうじゃなくて、親も親で何か背景にいろんな理由があって悩んでいるだったりとか、例えば精神疾患に対する偏見だったりとか、社会支援が脆弱なことだったりとか、精神疾患のある人にもその家族に対するどっちにもやっぱり理解がなかなかされていないみたいなとこ。そういう社会側に理由があるという風に思っているので、僕たちは子どもだけではなく、その本人もその家族も生きやすい社会を目指していけたらなという風に思っています。
NPO法人CoCoTELI(ココテリ)の活動、より詳しくはウェブサイトをご覧ください。そして、いま居場所がほしいあなた。ぜひ繋がってください。