今朝は、海外にルーツをもつ方への日本語教育支援をおこなう【NPO法人 国際交流団体未来】の活動に注目します。10年前からネットワークサービスを用いて日本語支援を続けてきた【国際交流団体未来】ですが、先月、およそ5年かけて1冊の本を作り上げました。

その本とは、、、「絵から音がわかる本」日本語でよく使われる「ドキドキ」「ゲラゲラ」などの『オノマトペ』を外国語翻訳した書籍です。

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最初のきっかけは、私どもの副理事長が考案したんですが、何かこう、表現を簡単にコミュニケーションとしてできる言葉は何かな?ということを考えた時に、やはりオノマトペがいいんじゃないかなっていうことの発想で。日本語のオノマトペが直接ない国もありますし、直訳っていうのがないというケースもあります。外国人が日本へ来て働いた時に、例えば健康面で病気とか怪我をして、「ヒリヒリ」「チクチク」なんていう言葉があった時に、そういう言葉を表現するのは難しいですよね。どう自分の状態を表すかっていう。例えば、病院のところへ行って先生にどう言うかっていうの、これ、非常に難しいと思うんですよね。そういった時に、こういうオノマトペの表現が、この本を辞書代わりに使ってもらうと、簡単にできるかなというような、そういう発想ですね。

お話は、【国際交流団体未来】の代表理事、上田一彦さん。「絵から音がわかる本」について、事前にお送りいただいたものを拝見しましたが、、、面白い!対象言語は、中国語・ベトナム語・インドネシア語・ネパール語です。自然現象、物の動き、感情や感覚、といった7章に分けられ、全部で100のオノマトペをマンガタッチのイラスト付きでわかりやすく解説しています。

まず、このオノマトペの本を作るときに、第一は、イラストでわかる、漫画でわかる。第2番目は、言葉。何語を使う翻訳をすればいいかというのを考えたんですけど、やはり昨今は働く外国人が増えてきておりますので、そういった意味で、技能実習生を含めた働く人たちが増えてきてるので、これを選んだわけです。オノマトペ自体は私たちもよく使いますし、日本語の中でも、もうそれ数はたくさんあると思います。で、それを使うことによって非常にコミュニケーションも簡単に取れやすいですからね。

(第二弾は)もっともっと語彙を増やしていくべきなのか、翻訳を増やしていくかっていうのは1番今悩んでるところですが、まずはこの初回を印刷したんで、反応見ながら考えていきたいなという風には思っています。

【国際交流団体未来】が作った「絵から音がわかる本」。初版1000部は外国人に 日本語支援をおこなう方へ、お一人1部無料で提供されています。すでに全国から問い合わせが入ってきていて、大好評だとか。

日本語への理解を広げる、ナイスアクションですよね。この本がキッカケで生まれるコミュニケーションもきっとあるでしょうし、文化が違う者同士、お互いを理解するキッカケに繋がりそうです。日本語支援、そのサポートをおこなっている方。ぜひ【国際交流団体未来】のサイトからご連絡を入れてみてください。