今朝は、インドの貧困地域で活動する【NPO法人 結び手】のアクションに注目します。活動がスタートしたのは、2018年。食料がない/医療体制が整っていない地域で緊急支援をおこなっていた福岡洸太郎さんが中心となり立ち上がった【結び手】。現在は、教育機会が無い地域で 子どもたちに向けた教育支援。そして女性の自立支援を軸に据え、活動を続けています。学校が無い、、、教育を受けることができないことで社会との接点も薄くなってしまう子どもたち。学ぶ機会が無いからこそ、知らないうちに犯罪に加担してしまうケースも少なくないといいます。
そんな子どもたちと社会とを結ぶキッカケを作りたい、と考えた福岡さん。先月から現地の子どもたちに向けて新聞の発行、無料配布をスタートしました。
この新聞はですね、まず内容としては基本的にはインド国内外のニュースをまず1ページ目にドンと1面で載せさせていただいて、2ページ目にはちょっとしたアートだったりカルチャーだったり、そういったものに触れるようなコンテンツ。で、3つ目は、実際に手を動かす日本で言うクロスワードのようなものだったり。で、4つ目は、そのいわゆる道徳教育、というとちょっと表現が固いかもしれないですけど、モラルストーリー。基本的に読み書き、計算がほとんどできない子どもでも読めるぐらい噛み砕いて、また写真だったり図だったりをつけて発刊するというような新聞を、基本的に無料配布になるんです。
取り上げるトピックは、現地の先生・大人たちと相談して決定。文章は、文字が読み書きできない子どもたちでもわかるよう簡潔な文章にまとめるなどなど、、、細かな工夫が凝らされています。
読み書きができるようになる、計算ができるようになるためのある意味両輪として外部の情報に触れるというものがあるという風に捉えていまして。というのも、文字が読めるようになった、おしまい。だと、じゃあ、文字を読めるようになることの意味ってなんなのか、価値ってなんなのかっていうことは、なかなか伝えることが難しい。それを伝えるために、外部の情報に触れる。その媒体として新聞を使うっていうような形で捉えていまして。なので、その基礎教育活動自体を継続、拡大するための1つのツールというとアレですけど、活用しつつ。で、あとはその将来仕事を何かするっていうようなことを考えた時に、「あ、こういうような仕事が世の中にあるんだ」っていうことだったり「こういうことが世の中で起こっているんだ」っていうことがあれば、努力しだすことはできるような幅を広げられたらなと考えて、新聞というものの価値を捉えています。
「貧困を理由に、自分の理想の将来を夢見ること無く大人になる子を減らしたい。」自分の可能性にワクワクできる毎日を作るため、今日も現地・インドで活動は続きます。
一言で言うと『外部環境が原因で努力できない人を地球上からゼロにする』っていうことを目指しています。それをした先に、どこであれ、どんな環境であれ、今生きている同じ時間、同じ空の下生きている人間が明日のことを思い描いて、、、明日テストがあって嫌だなとか、明日デートがあって楽しみだなとか、いろんな明日があると思うんですけど、そういう明日のことを考えて「選択肢を持った上で」頑張りたければ頑張れるし、サボりたければサボれるような、そういった生活を全ての人間ができるような世界っていうものを目指して活動を続けております。
今後は毎月1号ずつの発行を目指し、さらに古紙となった新聞は回収。ペーパーバッグを作ることで雇用も生み出し、持続可能な活動として展開したい、と福岡さん。子どもたちと社会を繋げ、未来につなげる【結び手】の活動。ウェブサイトには現地の課題、その解決に取り組む団体の活動が詳しく掲載されています。ぜひチェックしてください。