今朝注目するのは、【一般社団法人Ayumi】の取り組みです。

Ayumiは、身体障がいがある当事者・そのご家族に向けたバリアフリーメディア「Ayumi」を運営。さらに、誰でも快適に過ごすことができる店舗を目指すお店に向けて『バリアフリー認証サービス』を展開しています。団体の代表は、山口広登さん。車いすユーザーの"いとこ"との旅行がキッカケでAyumiの発足を決意されたといいます。
いとこは車椅子ユーザーなんですけれども、私がホテルを予約する担当だったんです。「ホテルのお風呂がバリアフリーですよ。なので、お風呂楽しいですよ」ってスタッフの方に言っていただいたので(ホテルを)予約をしました。で、実際に行ってみると、確かに入口はバリアフリーだったんですけれども、浴槽や浴室は階段だらけで、いとこがお風呂を楽しめなかったんですね。
その時に、いとこが言った言葉が「慣れているから大丈夫」って話したんですよ。私は「慣れてるから大丈夫」っていう言葉に対して非常に違和感を持ちまして。この『選択肢が少ない、限られてる世の中、現実に慣れてしまっていいのか』っていうところで、いや、そんなはずない。と思って。だったら自分がその社会を変えたいと思ったので起業に至ったっていう形になってますね。
「バリアがある社会に慣れてしまった 当事者の気持ちも変えていきたい。」その想いを胸に 2021年8月からサービスをスタートさせたAyumi。展開されている情報サイト「Ayumi」にもたくさんの情報がアップされています。
例えば、「障害者でも一人暮らしはできる?一人暮らしをするときの注意点や工夫、役立つサポート制度を徹底解説!」など、社会の壁・その壁に慣れた心をほぐす提案をされています。Ayumiのアイディアに触れた当事者の皆さんからも、明るい反響が届いているといいます。
「行けないと思っていたところに行けた」だったりとか、「できないと思ってたことができた」っていうところですね。例えば本当に最近嬉しかったのが、「夜景とか絶景って私、人生で見れないと思ってた」って話があったんですね。でも、Ayumiのメディアで発信している記事を見て家族で行ってみようとなって、実際に行って、絶景を見ても子どもが泣いていた、、、という話で。その子どもが泣いてるのを見て、本当に連れてきてよかったって話をしていて。人々の人生だったり、価値観だったり、その経験っていうところの幅を広げる一助になっているっていうのは非常に嬉しいなと思っていますし、あとは、Ayumiを通じて、仕事をやろうと思えた。だったり、「自分はできないことばっかりに目を向けていたんですけれども、できないっていうのをどうやって価値に変えていくか、どうやってプラスに変えていけるのかの発想の転換っていうのもすごく大事なんだ、と。仕事を通じてやメディアを通じて、しっかりと感じて、そして組織だったり所属している会社に還元しようと思えるようになった。」みたいな形で、結構ネガティブからプラスにっていう感想っていうのが寄せられているっていうような状況になっていますね。
最後に、メディア展開、社会への情報発信を進める先に見つめる未来のお話、うかがいました。
私たちは、障がいの有無、いわゆる障害があるなしに関わらず、選択肢のある社会っていうのを目指していて、例えば病気を患ってしまったり、何か怪我を負って障害を負ったとしても、情報サイトだったりとか、Ayumiの存在によって、仕事がある、行きたいところに行ける、できないと思ったことができる、そんな、あらゆる選択肢のある社会を目指して、Ayumiは事業をどんどん進めていくっていうところで、ビジョンを見据えてやっていきたいと思っています。
Ayumiが展開するメディア、そしてこれからの取組みについて、ぜひウェブサイトでチェックしてみてください。