今朝は、「イエメン内戦」によって起こってしまった人道危機についての情報発信をおこなう【mocafuwa】の取り組みに注目します。
団体の代表は、イエメン出身のお父さんを持つ鳥山礼良さん。2度めのイエメン旅行から帰国したあとすぐに内戦が始まってしまったといいます。 「大好きなイエメンで、たくさんの人が傷ついている。」この事実を広く知ってもらうために用いたのが、、、イエメン産のコーヒーです。イエメンは コーヒー発祥の地として知られていて、モカコーヒーの「モカ」は、港町の名前が由来になっています。
このコーヒーを販売した収益を使い、戦争の被害者である子どもたちに 絵本を送る活動をスタートさせました。
物質的な支援にしないと届いてほしい人に届かないという理由で、まずは物質支援にして。さらに絵本にした理由は、私の知り合いに昔、違う国から日本に来た方がいるんですけれども、その方が日本に来て言葉が分からない状態で初めて手に取ったのが絵本だったらしくって。絵や写真だけで楽しめることに心のよりどころを見つけたと言いますか、幸せな気分になったっていうのを聞きまして。子どもたちは識字率もすごく低くて、字の読めない子どもたちもいるので、絵本が1番いいんじゃないかなと考えました。
今年7月から活動が始まり、これまでに6回のイベントを通して、イエメン産コーヒーの美味しさ、その産地・イエメンで起こっていることを伝えてきたmocafuwa。収益金、そして寄付を絵本に代え、イエメンに送ろうとした所...、大きな課題にぶつかりました。
mocafuwaでの課題は、どうやってイエメンの子どもたちに(絵本を)届けられるかっていうのが問題でして。まず日本からイエメンには配送手段が無くて、それによって今は絵本が届けられない状態です。今NGOさんに色々協力をいただけないか連絡しているとこなんですけれども、やっぱりコストもすごくかかってしまうので現実ちょっと難しいのかなと考えております。だからこそ、一つの団体でもいいので見つかればいいなと考えております。
行政機関や団体に問い合わせをしても、なかなか絵本を送り届ける手段にたどり着けないといいます...。放送をお聞きのあなたのアイディアや、もし、繋がりのある団体を知っていたら、ぜひmocafuwaまでご一報を。その一声が、未来を生きる子どもたちの希望に繋がります。
このイエメンを立て直すのは子どもたちだと考えていて、「どうやったらイエメンって立ち直るんだろうね」って話してたんですけど、父親が言うには、「もう国を立て直そうと思う希望だったり活力はなくて、この国はどうなるかわかんないよ」ってよく言われるんですよ。だからこそ、まだまだ希望してない子どもたちに希望を持ってもらって、イエメンの再興につなげていったらいいなと思っております。
なんか、なんて言うんですかね、これ。私たちの活動は小さいんですけれども、日本にこういうことをやってる人がいて、私たちの家族が日本にいて、その日本人がイエメンのことを支援してるよ。みたいな感じで、日本とイエメンの架け橋になれたらなとも思います。
今は関西を中心に活動しているmocafuwaですが、今後は全国に向けた発信を始めていく予定とのこと。今後の活動、そして今、イエメンで起こっていること、ぜひチェックしてみてください。
【mocafuwa】