今朝は、インドでサッカーチームを立ち上げた 【一般社団法人FC Nono】、萩原望さんの取り組みに注目します。

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萩原さんがサッカーチームを構成したのはインド東部のビハールという地域です。北海道ほどの面積に 1億4000万人が暮らしていて、そのうち6割が25歳未満。とても未来ある街に見えます。一方で、産業がない、識字率が低い、児童婚の割合や栄養不足の不安など、様々な社会課題が存在しているといいます。そんな大きな街に、駐在員として派遣された萩原さん。サッカーボールを使って時間を潰していたところ...、子どもたちが反応を示してくれるようになりました。「それならば!」と立ち上がったFC Nono。子どもたちの成長支援につなげるため、活動は男女別け隔てなく、みんなが平等にボールを追いかけることができる環境を整えました。

特に僕らが取り組んでる課題、問題っていうのは、ジェンダーの問題ですね。特に女の子の児童婚。あと、早期婚とか望まないお見合い婚とかっていうとこは、結構まだまだ文化として残っているような地域でして。で、やっぱり自分が将来なりたい夢とか目標とかっていうのを、なかなか自分の意思で選択できないとか、決定できないっていう風なところが残っていて。特に女の子たちの、自分の将来を自分の意思で選択するっていうところを、このサッカーとか教育の活動を通じてしっかりサポートしていきたいっていうところがあります。とはいえ、やっぱりもうずっと続く慣習がやっぱりあるので、簡単に女の子がいきなりスポーツをできるっていうことには初めはならなかったんですね。なので、少しずつ、周囲の大人であったりとか、親とも会話をしたりとか。そういう中で少しずつ、自分たちの、女の子たちが持つ権利のことであったりとか、自分の男の子の兄弟がやっているようなスポーツを思いっきりやって良いっていう風なことを伝えていったりとか。少しずつそういった活動の中で、両親が持つ考え方であったりとか地域の人々が女の子たちに対して見る目線っていうのも変わってきてるのかなっていうのは感じたりします。

チーム発足時には100%男子のメンバーでスタートしましたが、今ではチームを構成するメンバーの7割は女の子になっているといいます。この活動を通して目指す社会は「努力が報われる社会」だと語る 萩原さん。その努力する機会が与えられてこなかったビハールの女の子たち、その家族の考えは、徐々に徐々に、変わってきています。

子どもたちの成長とか教育に関わるっことは、短期的なプロジェクトで終わるようなことじゃないっていうのは、改めて実感をしていて。根気強く活動を継続する必要性っていうのをすごく感じます。 で、僕たちが抱えている問題、、、子どもたち、特に女の子たちの望まない結婚とか児童婚の問題っていうところも、もちろんその親御さんたちも認識はしてるんですけども、早く女の子たちが結婚することで、早く安定して落ち着いた、幸せな人生を送ることができるだろうっていうのを信じているからこそ、そういう機会を作るっていうところがあるんですね。なんで、それ以外のところで、例えば、サッカーとか教育とかでも、自分たちの幸せな未来を作っていけることができるのであれば、それに越したことはないっていうのは、親御さんたちも認識をしているところはあるので、子供たちも自分が望んでいること、そして、親も子どもたちが幸せになるっていうところを実現しているところを、サッカーを通じて作っていくことができるっていう期待感はあるので。ゆくゆくは、そんな未来というか社会をこのインドのビハール州の地域から取り組んでいきたいという風に思っています。

自分たちの未来は、自分たちで作る!その大きなキッカケを提供するFC Nono。詳しい活動内容などはぜひ団体のウェブサイトをご覧ください。

一般社団法人FC Nono