今朝は、本屋さんが無い街=無書店地域にまちづくりの拠点となる 新しい本屋さんのオープンを目指す。NPO法人ブックストア・ソリューション・ジャパンの取り組みに注目します。

団体を立ち上げたのは、子育てを頑張るお父さん・その家族を支援する団体ファザーリング・ジャパンの代表、安藤哲也さん。家族支援の傍ら、こういった団体を立ち上げた背景にある想いを伺いました。
昨年、山形県や兵庫県の人口2万人を切ってるような町に少し移住を私していました。1ヶ月ほどだったんですが、その間に出会った地元の人たちの声を聞いてると、「6年前、7年前に本屋がなくなったんだよね」って話をよく聞きました。
90年代の後半に僕は東京で本屋をやってたんですけれども、その頃が日本全国で2万店あると言われてましたが、今現在9000店を切るような感じになってますね。 大人はインターネットで買ったりとか、車運転して隣の町の大きな本屋さん行けるんですけれども子どもたちや中高生は車もクレジットカードも持ってないっていう中で、なかなか自分の自由な時間に本屋さんにぶらっと行って、思いもかけぬ本に出会うとか、そういうものがなくなってるっていうのは、非常に危機感を感じたというのが 背景だと思います。
読書時間、そして人口の減少、後継者不足...街の本屋さんが閉店をしてしまう理由を踏まえ 安藤さんが考案したのは、カフェやコミュニティスペースを併設したまちの新しい拠点となる 本屋さんをオープンすること。「キャンプ場の"焚き火"のように、自然と人が集まるスペースを全国に広げていきたい。」その想いから団体を立ち上げ仲間を募ったところ、すぐに 60名以上のメンバーが集まりました。
初めて言うと「本屋が潰れているのになんで逆張りで本屋をやるの」と聞かれますが、僕がやりたいのはただ本を売り買いする場所ではなく、本がある場所。
そこに大人も子どもも笑顔で集まってくる場所を作りたいんですね。町の本屋っていうのはある種フューチャーセンターっていうか、この町の未来を作っていく子どもたちを育てるというような役割が多くはあると思っています。そこにカフェとかコミュニティスペースを一緒に作って、そこに必ずその人がいる、、、焚火は自然と人が集まってきて知らないもの同士で話を始めたりしますよね。ですからそういう場に街の書店がなって、そこにいろんな人が交わって、いろんな化学反応が起きて、そしてまちづくりのアクションに繋がっていけば良いなと思ってます。
やっぱり、子どもたちは楽しそうにいろんなことをやってる仲間と笑いながら色々生活や仕事してる大人が身近にいるってことがとても大事だと僕は思いますので、そういうところに面白い大人が集まってくると、ある種「SNSより面白いことが起きてる」みたいなことが、子どもたちにも伝わるんじゃないかなっていう風に思ってます。
ブックストア・ソリューション・ジャパン安藤哲也さん。お話、ありがとうございました。本屋さんは、フューチャーセンター!ステキな言葉です。ブックストア・ソリューション・ジャパンが運営する本屋さん、第1号店は 今年10月。日本の"どこか"にオープン予定。
今は 子どもたちを始めとする街の人々が本を通して出会い、街を好きになる仕組みを画策中だとか。新しい本屋さんが 日本の読書文化を変えるかもしれません。
団体では、一緒にプロジェクトを作ってくれるメンバー会員を募集中です。詳しくは団体のウェブサイトをご覧ください。