明日で、東日本大震災の発生から12年を迎えます。そこで今朝は、被災地のひとつ、岩手県宮古市の団体 NPO法人「みやっこベース」に注目していきます。当時、6000軒近くの家屋が津波により全壊。県内外からボランティアのみなさんが集まり、多くの方が宮古市の復興にチカラを尽くしました。団体の代表・早川輝さんは県外からボランティアに参加。宮古で頑張る子どもたちの姿を見て、彼ら・彼女らを支える団体を作ることを決意しました。

ボランティアセンターが立ち上がって、当時学校が入学式だったり、始業式が通常4月の上旬に始まると思うんですけど1ヶ月ぐらい伸びてしまったということで、時間のあった中学生、高校生が街の至るところでボランティア活動をしていたということで、当時、多くの子どもたち、若者たちが地元のために頑張っていた。私自身は当時ボランティアセンターで活動していたんですけど、何か自分がこの町に残せるものを残して帰っていきたいなと考え、また中学生の学習支援の活動をしていたりしたので、子どもたちが町に関わりながら成長する仕組みを作れたら良いな、と。その子どもたちが将来大きくなって、この街の担い手になってもらえれば、その復興の先が見えてくるのじゃないかなと思って、お声がけしながら団体を立ち上げたということになっております。

その後、街の復興と並走して、高校生同士が街や将来のことを語り合う「高校生サミット」を開催。そこから生まれたアイディアを周りの大人のみなさんが実現していく仕組みを作りました。さらに、仮設住宅で部屋がない子どもたちのため「みやっこハウス」という、様々な世代の方とふれあいながら学びを育むフリースペースをオープンしていきました。

...そして、震災発生から12年を迎えようとしている今。団体も大きく舵を切るポイントを迎えたといいます。

震災の時って非常事態なので、何かをやりたいとかしたいとかではなく、やらなきゃいけないっていう状況だったとは思うんですけどね。それがたくさんの人の原動力になったと思うんですけど、高校生とか若い人たちにとっては復興に向けた意思が、少しずつ伝染していって、「自分たちも何かやりたい」とになったと思うんですけど、やっぱそれがどんどん少なくなっていって。それは自然な流れだと思うんですけど。そうしたなかで町の復興とか、そういったものはもちろん大事ではあるんですけど、1番先に大事にしなきゃいけないのは、やっぱり子どもたち1人1人の人生と思うようになって活動理念を考え直すようになったんですね。ここ最近では「未来の始まりを共に作る」という言葉をテーマに掲げて、子どもたちが望む未来を自ら作ることができるようにと、まず子どもたちの成長する機会を作っていこうと考えています。それが回り回って、町の活性化、町が豊かになるってことに繋がっていくと思うので。宮古で生まれ育った子どもたちでも、いろんなことをこの地域の中で体験しながら、それぞれの人生がいいものになっていくように、いろんな機会を提供していきたいな、と思ってます。

街の未来はもちろん、子どもたちの未来にも目を配らないといけない。これからも活動は続いていきます。早川輝さん。お話、ありがとうございました。NPO法人「みやっこベース」について、関心をお持ちの方、サイトをご覧になってください。そして、あす3月11日。ヤフーとLINEではそれぞれ

3.11)」と検索すると10円ずつ。ひとりにつき合計20円が東北支援や防災団体に充てられるキャンペーンがおこなわれます。この寄付先のひとつに、みやっこベースも含まれています。ぜひ検索を。