今朝は、フィリピンのセブ島で子どもたちの夢を叶えるために活動するNPO法人DAREDEMO HEROに注目します。
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DAREDEMO HEROは、誰でもヒーローになれるっていう団体名なんですけれども、このフィリピンで、貧しい子どもたちの中にもやる気や能力がある子どもたちがたくさんいるんですね。そういった子どもたちがただ貧困という理由で夢を叶えることができない。そんな子どもたちに少しでも学びの機会を提供して、彼らが将来ヒーローになって、この国の問題や困ってる人たちを助けることができる。そんなヒーローになってほしいと思って、この団体でスタートさせました。
お話はDAREDEMO HEROの理事長、内山順子さんです。
セブ島といえば観光地としても有名ですが、一方で貧富の差が激しく、世帯月収が1万円台。中には学校に行くことができず、ゴミ山をあさり生計を立てている子どもたちも少なくないといいます。そんな貧困に苦しむ子どもたちの教育支援をミッションに活動するのが、DAREDEMO HERO。セブに3箇所のラーニングセンターを立ち上げ、学びの場を提供しています。
さらに、総勢50名を超える子どもたちを、大学卒業まで金銭的に全面バックアップするという取り組みをおこなっています。
私たちは"支援"というのは、変化をもたらすものだと思っていて、子どもたちは本当に日々変化していきます。特に支援を始める前の子どもたちは、自分に自信を持てないんです。小さい時から、いろんなことを諦めてきてるわけです。勉強がしたくても学校に行くことは諦めて、お腹が空いてもお腹いっぱい食べることを諦めて。いろんなことを諦めていく中で、自信をなくしてしまうんですね。この私たちの支援によって、宿題をしっかりとやって学校に行くことで先生に褒められた。そうすると、どんどん子どもたちは自信を取り戻し始めますし、他に勝るものを1つでも持っていれば輝いていくと思っています。私たちは、小学3年生から大学卒業までの支援をしているので、設立当初まだ小さかった子どもたちが今やっとそれぞれ大学に通い始めています。今まさに携帯が鳴ってるんですけれども昨日、支援してる子どもの1人がアメリカにパイロットになるために旅立ちました。そういった形で子どもたちがそれぞれ、例えば私立の大学で医者になるために勉強をしていたりとか、そんな夢への第一歩を踏み出し始めています。
夢を見ることすら難しかった子どもたちが、自信を取り戻し、未来に飛び立とうとしている...。そんな彼らを見守る内山さんの未来のビジョン、とは?
私たちのミッションでもあるんですけれども"努力が正当に報われる"ことが、フィリピンの今の貧困層の方たちの中では、全然達成できてないんです。頑張っても頑張っても努力が報われない。そんな状況を打破して努力がしっかりと正当に認められて、そういった努力が認められる社会になれば子どもたちって絶対に夢と希望を持つことができると思うんですね。これはフィリピンに限らず、全ての子どもたちが本当に夢と希望を持てる、そんな社会を作っていきたいと願いながら、活動を続けております。
そう、子どもたちは、みんながヒーロー!その未来の可能性、大切に育んでいきたいですね。
セブで生まれる笑顔を、日本にも届けたい。そんな想いを持って活動するNPO法人DAREDEMO HERO。子どもたちの"学びたい"を応援する「ドリームサポーター」を募集しています。詳しくはDAREDEMO HEROのウェブサイトをご覧ください。