今朝は、下町エリアで音楽とアートを用いて人をつなぐ活動をおこなうNPO法人トッピングイースト」に注目します。

音楽プログラム『ほくさい音楽博』や東京オリンピック・パラリンピックの文化プログラム『隅田川道中』というアートフェスティバルなど、世代や住む場所を超えて楽しめるイベントを数々開催しています。

1つ子どもたちとアートを結びつけるきっかけがありまして。2012年に東京スカイツリーができた年に開業イベントというのがあって、それまでは本当に普通の小さな投げ銭コンサートやってたんですけど、せっかくのお祝いの場でもあるので、近所の子どもたちに声をかけて、一緒に演目作ろうよ!ということで、当時トリニダード・トバゴのドラム缶をひっくり返したすごい綺麗な音のする楽器スティールパンと、女の子たちはベリーダンスのチームを作って発表会をしようということで、それこそ友達づてで子どもたちに声をかけていって、30人ぐらいで演目をやるということを経験しました。その時にみんなで一緒に場を作る楽しさ。これはあの子どもたちももちろんそうなんですけど講師として関わってくださったアーティストだったり、スタッフみんなが楽しめた。そういったことが入り口となって今の活動に結びついていると。

お話は、トッピングイーストの理事長、清宮陵一さんです。定期的に音楽イベントを実施してきましたが、2020年に広がった新型コロナウイルスの影響で、合唱ができない。人が集まることすら はばかられてしまう状況に。みんなが分断され、心が苦しい。 そんな声から【子どもと地域を、音楽とアートでつなぐ「居場所形成」プロジェクト】を立ち上げました。アートワークショップをはじめ、アートセラピストやDJが常駐する食品の無料配布活動=「フードパントリー」を開催するなど、さまざまなアプローチで子どもたちの居場所を作り、育んでいます。

周りで「サポートしたい」と思う環境がすごく整ってきたっていうのが1つ大きな実感としてありまして、特にこのコロナ禍になってから子どもたちの活動にサポートしたいという方がかなり増えてきているんですね。例えば、花守活動。我々は「はなもりん」と呼んでるんですけど、花壇でお水やりをしてるとテラスを散歩するおばあちゃんが声かけてきてくれるようになったんですね。で、そこから一緒に活動を共にすることになったりとか。どういう風に人と人とがまず喋りかけるかとか、話し始めるかみたいなことっていうのが、我々のこのある種公共の場での活動を通じて入り口になっているっていうのが、1 みんなが前向きに、人と人とが関わっていきたくなる気持ちが表現できる場所として、小さいながらも始まってきているという実感は非常に感じています。

多くの人をつなぐ「トッピングイースト」の活動を通して清宮さんが見つめている未来のビジョンとは、なんでしょうか?

子どもたちが持っている小さな表現を守っていくことが繋がっていって、地域の大人の人たちがそれをサポートしていく。やっぱ誰もがやりたいことを実現できる、そういう地域になることを願っていまして。我々、活動領域としては、東京の東側、隅田川とか荒川のある、水のある潤いの憩いの町をやっぱり、いろんな表現ができる場所として、やりたい人がやりたいことをやれる環境を作る、、、ってことで、サポートしながら街の魅力がどんどん高まって、面白くなっていることを期待して活動をしています。トッピングイーストっていうのは、トッピング、、、ま、こう"ふりかけ"みたいな意味なんですけど、色粒みたいなものを振りまいて、これからも楽しい活動を地元のみんなと一緒に続けていきたいなと思っています。

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NPO法人トッピングイースト】。あす土曜日の午後にはオープンスペース「子ども活動室」を。2月12日(日曜日)にトッピングイースト両国拠点で予約制のフードパントリーイベントを開催します。詳細がWEBサイトへアクセス!

NPO法人トッピングイースト