今朝は、サッカーの話題です。NPO法人ダイバーシティサッカー協会が取り組むアクションに注目します。

ダイバーシティ、、、多様性と訳される言葉ですが、この場に集まる皆さんは、ホームレス状態の方や不登校、心の病を抱えて社会になかなか溶け込めない、という悩みをもった方々です。

団体のサイト、TOPページを開くと、こんな言葉が飛び込んできます。「スポーツで仲間外れを生み出さない社会をつくる」団体について、そしてこのメッセージに込めた想いをダイバーシティサッカー協会・代表理事の鈴木直文さんに伺います。

ホームレス状態だったり引きこもりだったりという状態を経験する人たちは本当にきっかけはちょっとしたことだったりでそういう状態に落ち込んでしまうってことが多いです。例えばホームレス状態であれば、普通に仕事をしてたんだけれども、仕事をしていて怪我をしてしまうとか病気になってしまうとかっていうことで続けられなくなるっていうときにですね、それで仕事を失って、ホームレス状態になってしまうというようなこともありますし、引きこもりとかですね不登校なんて言ったりするときも、状況はいろいろなんでしょうけれどもその方の置かれた状況にうまく適用ができないということで家にこもってしまう。ちょっとしたきっかけにも関わらず、ホームレスとか引きこもりとか、失敗してしまった人というかそういうレッテルを貼られるっていうことがあってそのことで余計に社会に溶け込みにくくなるっていうようなことが起きてしまう。そういう染み着いた故イメージみたいなのをとってもらいたくて、まずはみんなで一緒にサッカーをすることで多くの人と変わらない普通の人だっていうことをですね、感じていただきたいなっていうのがあります。

団体では協力団体を募り、本部のある大阪のほか日本各地で「ダイバーシティサッカー」を実施しています。下は小学生から、上は70代の皆さんまで。始めは不安を抱えながら団体に参加して、試合がスタートすると言いますが試合が終わる頃には 自然と打ち解けることができているといいます。

人と接することがすごく苦手だって言う方がもうとても多くてですね。そうすると、言葉を介したコミュニケーションっていうのがとても難しいです。ただ人と関わりたくないって思っているわけではなくて、人と関わりたいのは山々なんだけれども、うまくやる自信がないっていう方たちが多いようで。そうするとサッカーの現場なら声を出さなくてもボールを蹴っていれば、パスが繋がるだけでコミュニケーションになるとか、ちょっとその場のみんなが喜んでる雰囲気を隣で感じられるだけでも仲間だと思えるとか。そういったことがやっぱりサッカーの一つの良さかなと思いますね。そうすると、その他の引きこもりや不登校の場合に、サッカーだけじゃなくいろいろな他の支援が必要なんですけども、何か別のものに頑張るっていうことの手前で、そのサッカーの場所だったら人前に出て、みんなと一緒に何かをするっていうことのハードルが少し低い状態で活動ができるっていうのが、他の支援のプログラムとの関係からいっても効果的に支援を行う助けができてるっていうことかもしれないですね。

NPO法人ダイバーシティサッカー協会・代表理事の鈴木直文さん。お話、ありがとうございました!ダイバーシティサッカー協会、今年は地域分散型の「ダイバーシティリーグ」を立ち上げました。

また、関東圏でも定期的に活動をおこなう場所もあります。詳細はぜひ、ダイバーシティサッカー協会のウェブサイトをご覧ください。

NPO法人ダイバーシティサッカー協会