今朝は、社会福祉法人 日本介助犬福祉協会のチャレンジに注目します。団体名にある「介助犬」...。これは、障がいのある人をサポートする補助犬の一種で、身体に障がいのある人の、時に手足となって。時に目や耳となってくれる。共に暮らすパートナーを支える ワンちゃんです。

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今年は補助犬の社会参加を推し進める 補助犬法が施行されて、20年を数える年。補助犬に関する社会理解が年々進む中、介助犬は2017年以降 減少し続けています。今の頭数、たったの58頭。(盲導犬は、848頭。大きな差が生まれてしまっています。)介助犬が減少を続ける背景には、何があるのか。日本介助犬福祉協会・理事長の川崎元広さんに教えていただきました。

ひとつは20年前にいい意味でも悪い意味でもブームが起こった。そしてブームに乗って介助犬が一気に増えて資金も集まりましたが、当時ブームで増えた介助犬がどんどん引退しています。引退するということは介助犬の実働数は減りますのでそれ以上に介助犬が育成・登録されなければ介助犬の数は増えない。そういった減少であります。ただ、環境が整い育成する人や団体が増えていれば引退数を本来なら上回っているはずなので、結局は一過性の流れのまま段々先細りになってしまったので、気づいたときには介助犬がどんどん減り始めている、という状況になってしまっています。

介助犬の育成、認定をおこなう川崎さんですが、取り扱うのは、命です。イチから育てようとすると、時間もお金もかかります。さらに、各自治体に用意された介助犬給付枠も1~2枠と、ごくわずかです。...支えが必要な人の元に、もっと早く介助犬を届けたい。そこで団体では 行政の支援だけでなく、民間で介助犬を育てる目標を掲げ、クラウドファンディングを実施。「減り続ける介助犬に歯止めを。今こそあなたからのご寄付が必要です!」と名付けたプロジェクトを始動させ、スタートから20日でゴール達成。現在もネクストゴールを目指し、支援を募っています。

本当に小さな活動なので今まで遠慮気味に動いては居たんですが、この一頭の介助犬がひとりの人生を大きく変えるという姿を何回も見てきました。元々障がいがある方や途中から病気やケガで障がいになった方。様々なんですけれどもやはりどこかで心を閉ざしてしまったり落ち込んでしまったり死にたくなってしまったりというシーンを皆さん乗り越えてきていらっしゃる。それでも凹んでしまう、というあまり表に出ない現状があります。ただ介助犬と一緒に生きるんだ、と希望を持ってこの道を選んだ方は(介助犬が)生きがいとなって「もっと人のために」「他の人のために自分は頑張るぞ」という考えに変わるのを何度も見ているので、これは本当に欠かしてはいけない活動なんだと思って、今頑張っているところです。

社会福祉法人 日本介助犬福祉協会 理事長の川崎元広さん。お話、ありがとうございました!民間 みんなのチカラで介助犬を育てようとする川崎さんの想いが綴られています。ぜひアクセス。その先へ。お願いします。

社会福祉法人 日本介助犬福祉協会

減り続ける介助犬に歯止めを。今こそあなたからのご寄付が必要です!