今朝は、静岡県伊東市と、南アジアの国・ネパールでサッカークラブを運営する認定NPO法人REALE WORLDに注目します。
丈夫なカラダ!協調性!そして思いやりの心をサッカーを通して育てようと、この2つの地域で、少年少女のためのサッカークラブ「FCレアーレ」を運営しています。しかし、なぜ文化が全く違う日本とネパールで、同じサッカークラブを立ち上げたのでしょうか?現地・ネパールで活動されている、宮本ちか子さんにお話をうかがいました。
なんでネパールと日本なのかっていうと、日本の子供たちの抱える問題、すごく環境的には恵まれて、いいグラウンドで綺麗なボールでプレーできる、それが当たり前の社会であるからこそ感謝を感じにくくなっていて、かつ選択肢が多すぎて、サッカーだけじゃなくて何でもできる。逆にネパールの子供たちはのし上がりたいとかっていう気持ちはすごい強いんですけれども、その反面、したくてもできない。生まれた家の経済状況とか、カーストみたいなものがまだ残ってて、それによって最初から夢を追いかけることを諦めてしまっていたり、それによってお酒とかドラッグとかに走ったりするような状況がある。そういう真逆の環境にいる子供たち同士が交流することで価値観がお互いアップデートして、共に成長できるんじゃないかなっていうのもあって、日本とネパールで今運営してます。
コロナ禍に映像を繋いでおこなわれたオンライン交流会。ネパールの子に「どこへ旅行に行きたい?」と尋ねると「電車に乗りたい!」とネパールの男の子。(ネパールでは電車に乗る機会が非常に限られている。)反対に、ネパールの子どもたちはじっと座って話を聞いている日本の子どもたちが不思議だったそう。(どうして長い間座っていられるの?なんて言葉も飛び出したとか)またネパールでは、金銭的にサッカー教室へ通うことが難しい子どもたちのために、月謝は最低限。または無料としているといいます。さらに、日本から使われなくなった靴をネパールの子どもたち送る「ワールドフレンズプロジェクト」をスタート。
靴はもちろん、子どもたちが違った文化を知るキッカケづくりに努めています。この「ワールドフレンズプロジェクト」の支援のため、昨年12月、ネパールで採れたコーヒーを買うことで支援につながる、新しいプロジェクトがスタートしました。

ネパールで活動する中で出会ったのが、ネパール産のコーヒーなんですけれども、小さい農家さんが自分たちの畑の端っこの方とかで植えてるものを一つ一つ手で摘んで、自分たちで運んで乾かして、そうやって手作業によって作られてるコーヒーなんですけれども。コーヒーを買うことで、現地のお母さんたちの収入を助けになればいいなっていうのと、そのコーヒーを売った利益でワールドフレンズプロジェクトで集まった靴を送る送料にできればいいなって思ったんですよ。っていうのが送料がすごくお金かかるんですね。5箱ぐらい送るのに20万円近くかかったりします。お母さんたちが働いて作ったコーヒーが日本で売れて、そのお金でネパールの子供たちに靴が届いたら、お母さんたちも自分の仕事に誇りが持てると思ったんですね。
コーヒーを育て、選別する女性たち。そして送られてくる靴を待ち望む子どもたち。双方の希望につながるコーヒープロジェクト。ヒマラヤの麓で収穫されるコーヒーは、とても飲みやすく朝にぴったりな一杯だとか。ドリップパック15個入りギフトボックスは、2500円で販売中です。
