今朝は、フィリピンのお母さんが作る「くまのぬいぐるみ、テディベア」に注目します。
茶色、青、赤、様々な模様で彩られたテディベア。これらを作るのは、かつてフィリピンのゴミ山でゴミを拾い、生計を立てていた女性たちです。このテディベアをフェアトレードで購入、日本向けに販売されているNPO法人アイキャン!、庭田美環さんに詳しいお話を伺いました。
アイキャンがフェアトレード事業をはじめて拠点となっているのがマニラ首都圏のケソン市・パヤタス地区。フィリピン最大のゴミ処分場としてゴミ山が存在していた。ゴミ山から生計を立てている人が多かったなか、2000年7月にゴミ山が崩壊し300人が生き埋めに。ゴミ山の崩壊事故を受けてゴミ山に頼らない生活をしようと女性たちが立ち上がりました。そこでアイキャンがフェアトレード生産団体が始まりました。
ゴミ山での作業は多くの危険が伴います。気管支炎や、感染症リスクも。現地で暮らす多くの人々は お話にあった事故をきっかけに、ゴミ山に頼る生活との決別を選択。多くの女性達は テディベアを始めとするぬいぐるみ、雑貨の手作りスタート。NPO法人アイキャン!では、女性たちが作るアイテムをフェアトレードで購入。日本での販売を進めてきました。今年8月には専門ECショップ「Kaya Ko!(カヤ・コ)」タガログ語で「I can」を意味します、、、こちらの運営をスタート。コロナ禍、お母さんたちの生活を少しでも応援したい。そんな声が集まる場所となっています。
アイキャンではひとりひとりのできることを持ち寄ることを大事にしています。小さなことでもたくさん集まることで社会を変える力になるはず。Kaya Koで販売しているテディベアひとつ買うことでも、パヤタスのお母さんたちへの応援につながることを、実感してもらいたい。
NPO法人アイキャン 庭田美環さんお話ありがとうございました。アイキャン!が運営する「Kaya Ko!」ぜひ、アクセスしてください。お子さんへのプレゼントにも、喜ばれると思います。海を超えた家族の繋がり、あなたもぜひ。
