今朝注目するのは、里親制度の普及啓発、そして里親の支援をおこなうNPO法人日本こども支援協会のアクションです。
親の体調、経済的な課題、そして暴力...さまざまな理由から日本で暮らす およそ4万5000人の子どもたちが生みの親のもとで育つことができません。長期、または一時的に子どもを預かり、同じ家庭で生活を送る里親の存在が、いま求められています。
NPO法人日本こども支援協会、代表理事の岩朝しのぶさんにより詳しい現状をうかがいました。
児童虐待の通報件数が今20万件を超えるという状況にあり、特にコロナによって児童虐待が本当に増えている。その中で、里親家庭、一時的にでも行けるところがあればいいが、児童養護施設と里親家庭っが、いっぱいいっぱいのところで4万5000人しか、擁護できないという状況にあるんです。特にこの2年ぐらい登録数は上がってきています。委託される里親の分母も増えてきてるんですけれども、全国で1000人とか、それぐらいの規模でしか増えてないので、まだまだ足りない状況です。速報値では1万4000世帯に近い里親さんが、今登録はされてるんですけれども、国として登録してほしい里親は12万世帯なので、まだ足りないという状況にある。
また、里親委託率は上がりつつも、その定着率が課題になっており、委託後1年未満でギブアップしてしまう。こうした里親が4人に1人いる。といいます。この背景にあるのが、里親同士の横のつながりの希薄さと気づいた岩朝さん。毎週土曜日に、オンライン里親会「ONE LOVE」を企画。交流を育み、里親同士のスキル向上を目指し、活動を続けています。
もともとはコロナ禍で孤立した里親を助けよう、繋げようと思って去年8月に設立したんですけれども、繋がってみてわかったは、なかなか里親の声が地域内の児童相談所にも挙げられていないという状況で、特別養子縁組が成立した里親のその後の支援とか、その後、児童相談とか繋がっているというケースがあまりないことに気がつきまして、後に抱えてくる問題を共有できる人がいなかったんですね。そういった方々をしっかりオンラインで繋がって、お互い相談に乗り合うピアサポートとしても機能して気にしようがあると思って、毎週オンライン里親サロンを開催しています。里親ってしっかり時間はかかるんですけれども、その子を自己肯定感ももちろん、愛着を形成し直していくという作業が必要なんです。その愛着の形成をしながら受け取った愛のバトンを次の世代に渡していく。というのが、この未来を作りたくて、この活動をしているんです。
NPO法人日本こども支援協会、岩朝しのぶさん。お話ありがとうございました。
愛のバトンを繋ぐ、日本こども支援協会。いま、お悩みの里親の皆さん、ぜひサイトを覗いてみてください。
また、団体では里親の皆さんを支えるための寄付を募っています。