今朝取り上げるのは、ペットの飼育放棄についての話題。一般社団法人ペットフード協会の調査によると2020年、新たにペットを飼い始めた人の割合は10%以上もアップしています。

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共に暮らす家族が増えると、毎日新しい発見があって日々の生活が より楽しくなりますよね。

一方で、エサ代が払えない、思った以上に世話が大変、吠えるようになった、可愛くなくなった...。様々な理由で飼育を放棄、ペットを自分勝手な理由で手放してしまう方が増えている、といいます。

こうした現状を教えてくれたのは、保護犬シェルターを運営し、劣悪な環境下にあるペットを救う団体、NPO法人Tier Heim KOKUA(ティアハイム・コクア)の代表・山田直美さんです。

飼い主さんの心変わりでしかないと思いますよね。家族に迎え入れたときは可愛くて自分の家族にしたくって、皆さんの迎え入れてるんだと思うんですよね。ただ、捨てる時はもう180度心変わりを皆できるんですよね。保護犬、保護猫と呼ばれている犬猫でさえも2度も3度も捨てられてしまうそういう現状もあるんですよね。ペットショップで子犬を買って思ったのと違ったって言って捨てるパターンもあればですね、かわいそうだ殺されちゃうんだってっていうことで家族にしたんだけれども、思ってたのとは違ったっていうことで引き出した団体に返すって言ったら、もう一旦あげたんだから家では引き取りませんよって言う団体も中にはあるんですよね。そうなると2度も3度も行き場を失った犬たちの飼い主から、またうちに連絡がくるっていうこともあるんですよね。だから、みんな本当に犬や猫、動物を飼う時にですね、理解と覚悟と責任を持ってですね、受け入れていただきたいと思っているんですよね。

人間のエゴで捨てられてしまう動物たち...環境省のまとめでは殺処分される犬、ネコの頭数は全国的に減少を続けていますが、それでも令和元年は 32000匹が、対象となってしまいました。

いまペットと共に生活をしている人、そうでない人、みんなが小さな命と向き合える社会になってほしい。山田さんは語ります。

動物愛護センターや保健所などで収容された犬やネコの子たちの殺処分が日本は全国的に行われているんですけれども私も啓発する中で皆さんまだまだ知らない人がたくさんいますけれども、殺処分というのは税金で行われているんですよね。皆さん驚かれるんですけれども、犬猫が好きとか嫌いとかそういう問題ではなく、税金を使われて処分されている大きな社会問題なんだっていうところにもっと目を向けてもらえたら、殺すための税金ではなく生かすための税金に使えないのっていう問題定義したりだとか、社会を変えるところにちょっと動きを見せてもらえたと思います。

殺す社会ではなく、生かす社会づくり。現状を知る。未来を考える。そしていま、ペットと共に生活されている皆さんは、どうかその生命、いつまでも守り続けてください。困りごとはひとりで抱えず、一度、支援団体へ問い合わせてください。NPO法人Tier Heim KOKUA(ティアハイム・コクア)、山田直美さん。お話ありがとうございました。