おととい水曜日、9月1日は防災の日。そして、その当日を含む1週間は「防災週間」と定められています。(自宅の防災を見直したり、職場で避難訓練があった方も?

今朝はそんな防災についての話題です。岐阜県を拠点に活動されている、NPO法人 こどもトリニティネットのアクションをご紹介します。団体が発信されているのは、子育て世代に向けた防災アイディア。自分の命も守りながら、子どもたちの命も守る。こうした発信をスタートされたキッカケは、とあるお母さんの不安からだった、といいます。こどもトリニティネット、理事長の桐部遥奈さんに 伺いました。

元々うちの団体のスタッフがワンオペレーション育児、、、旦那さんの出張が多いので「いま旦那が居ない状況で災害にあったらどうやって子どもを守ろう」という不安の声がキッカケで、たしかに「災害時にどう守ればいいのだろう」「家族をどう守るのか」という漠然とした不安から始まりました。防災リュックがあればなんとかなる、避難所に行けばなんとかなるという意識が強かったが、私たちも学んでいくうちに、結局防災リュックの中身がわからないと意味がない。避難所も行けばなんとかなるわけではなく、そのなかで何日も過ごすのは親子に厳しいものがあるので、お家で災害があっても過ごせる備えをしましょう、というのが大きな気付きになります。

防災に必要なモノや、いざという時に向かう場所はわかっていてもそもそも使い方や、その場所がどんなスペースなのかわからなかった...。団体は、そういった防災初心者の子育て世代と一緒に学び、その中で見つけたアイディアを発信。

ことし3月には 防災の専門家と団体が共同で「ママのための防災BOOK・水害編」を発行。食事、トイレの問題や、避難所の利用方法などママの視点で詳しく解説されています。過去の災害から学び、これからの防災を考える。こうした取り組みのなか、お母さんたちには新しい気付きがありました。

私たちが防災の学びや気付きをもらえるのも専門家だけではなく被災された皆さんの経験やメッセージを受け継いで発信しているので、次世代の子供達、子育て世代に今よりもっといい情報や、防災に関わらずいい社会を渡すためにも活動を続けているんです。(そのなかで)防災を取り組んでわかったことは、防災の中で災害の備えだけでなく、ご近所さんとのコミュニケーションが大切とわかり、積極的に地域に参加して顔見知りを作ることでコミュニケーションも作れる。それは紐解くと防犯にもなって、この防災がキッカケで色んな課題が解決すると思います。

NPO法人 こどもトリニティネット桐部遥奈さん。お話ありがとうございました。防災が、防犯に、そして良いまちづくりに繋がっている...。いざという時の災害対策。大切な人と話し合ってみませんか?こどもトリニティネットのウェブサイトに暮らしの中で始められる防災のヒントが見つかるかもしれません。ぜひチェックをお願いします。

NPO法人 こどもトリニティネット