今朝注目するのは、NPO法人ネモちば不登校ひきこもりネットワークのアクションです。

令和元年の文部科学省の調査によると、小中学生の不登校が理由で学校を欠席した児童生徒数は181,272人。うち10万人は90日間欠席しています。。(コロナを受けて、更に増加している、という一部報道もあります。学校に居場所がない子どもたちの選択肢としてフリースクールがあります。こうしたスペースを展開しているのが、ネモちば不登校ひきこもりネットワーク、「ネモネット」です。

ネモネットが運営する「フリースクール ネモ」では子どもたちに どのような学びを発信・提供されているのでしょう。代表の前北海さんにお聞きしました。

簡単に言うとオーダーメイドの学び。全体授業はなく、その子のやりたいことを作っていきます。全体としては子供のミーティングをしてプログラムを作ります。出口を考えると、社会に出ることは大きな出口。フリースクールの進路づくりのなかでは多くの子供たちが進学している事実もあります。フリースクールは自分を取り戻すことを大切にしています。学校で失われた部分を取り戻す、、、価値観を押し付けるのではなく、その子がどういう風に大人になるのか、それがオーダーメイドの学び。

ご自身も不登校経験者だという前北さん。子どもたちに寄り添いながら、一緒に悩む保護者の支援を同時におこなっています。(不登校の子どもたちを支えるお父さん、お母さんの支援...。 見過ごされがちですが、これが重要と前北さん。「子育てが間違っていたのではないか。」そう思い悩んでしまうケースがあるなか、ご両親の相談を受け留め、共に子どもたちを支えています。学校だけが選択肢じゃない。子どもたちが持つ様々な選択肢を社会で考えあえる未来が彼ら、彼女たちにとっての幸せではないかと前北さんは提案します。

どの子も幸せに子供時代を過ごしてほしい。それは学校で育ってもフリースクールで育っても、それ以外の居場所で育ってもOKだと思っていて、昔は学校とフリースクールが仲悪かった時代があるんですけどこれはナンセンス。子供を中心に置いて、どうやって支えていくのか。ひとつは学校かもしれない、フリースクールかもしれない、それ以外かもしれない。色んな場所が連携をとってその子に合う場所をお互いに紹介しあえるような未来があると子どもたちは子供時代を幸せに学んでいけるのかなと思っています。

夏休みが明けることに恐怖を感じている子どもたちもいます。まずは耳を傾けて、学校という選択。フリースクールという選択。はたまた、別の選択肢、、、一緒に考えてあげてください。「ネモネット」、前北海さん。お話、ありがとうございました。