環境月間の6月、J-WAVEでは各番組で自然環境にまつわるトピックスをご紹介しています。今朝注目するのは、フードロスの話題です。

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海外に留学した女子学生、3人。

そこで目にしたのは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物たち...。これはもったいない!帰国後。このもったいないの気持ちを発信したい!そこで用いたのが、、、皮が変色してしまった、バナナでした。見栄えが落ち、手に取られることなく捨てられてしまうことが多い甘く熟して一部が茶色くなったバナナ。その時間経過で熟したバナナを「大人なバナナ」と呼び、もったいないのシンボルとした【大人なバナナプロジェクト】が立ち上がりました。

大人なバナナプロジェクトの中䑓千智さんにお話をうかがいました。

私自身アメリカの大学に留学していて、そこで近隣スーパーから寄付された賞味期限間近な商品を学生が持ち帰って良いというシステムがあって、店頭では売れないのに食べられる食品がこんなにたくさんあるんだ。と驚いたことがキッカケです。あと、帰国後に実はバナナが日本で一番消費されていて輸入量が多い果物と気づいて、廃棄されるときだけじゃなくて、海外から輸入されるときにもエネルギーがたくさん使われているので、それを見た目だけで捨ててしまうのはもったいないよね、ということで日本で活動をはじめました。

日本で一番輸入され、消費されている果物=バナナ 見た目が良いものが好まれ、その結果、見た目が悪いバナナは破棄されてしまう...固く美味しい黄色いバナナ。一方 大人なバナナは、甘さがより出て、お菓子作りに最適!見た目が変わってしまっても、美味しく食べられるんだ!見た目が変わったバナナの魅力を伝えるため3人で「大人なバナナ」を使ったバナナケーキのイベント販売を企画。100本のバナナの廃棄を防ぎ、活動に触れた人に 多くの気付きを与えることになりました。

ご協力いただいたカフェで200個のバナナケーキを販売することができました。「茶色いバナナがこんなに美味しく食べられるんだね。」「イベント以降大人なバナナを買うようになった。」という声をSNSでいただく。

カフェやスーパーとコラボして捨てられてしまうバナナを救っていきたい、というのは計画していて、後は海外の人たちとの環境意識の違いが幼少期の教育にあるのかなと思い小学校や保育園でのワークショップの活動を充実させていきたいです。

今後はバナナに限らず、食品ロスの問題を発信していきたいとも中䑓さん、お話されていました。

ちなみに、賞味期限は保存期間ではなく、あくまで「美味しく食べられる期限」です。消費期限はしっかり守って。賞味期限は、一度手にとって、五感でチェック。ムダなく使える範囲で活用を。

大人なバナナプロジェクト