今朝ご紹介するのは、身近な環境問題。街のポイ捨て問題に取り組む企業、株式会社Gab(ガブ)のアクションです。

Gabのミッションは、「ポイ捨てがない世界を作ること」。ポイ捨てが生まれやすい場所にゴミ箱を設置。ポイ捨てをさせない社会を目指し、活動しています。

その社会実現のため、この会社をまとめる代表、山内萌斗さんはスマートフォンアプリ「LINE」のトーク機能を使った街のゴミデータマッピングサービス「My Gomi.」を作りました。

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通勤中、通学中。今は準備がなくて拾えない。そんなポイ捨てゴミを見かけた時に、どこに、どんなゴミが落ちていたのかをLINEのトークで報告。するとデータが蓄積され、連携した行政の清掃効率の最適化や、ゴミ箱の設置候補の場所としてアーカイブ化される仕組みです。

こうしたサービスを始めたキッカケ、そして、スタートして見えてきた課題について、山内さんに伺いました。

もともとはゴミ箱を街中に置きたかったのでゴミ箱を置く場所を最適化したかった。ポイ捨て問題に不満がある人が「ここにポイ捨てが多いです」とボタンで登録できたらマップ上に可視化されてゴミ箱を置けば周辺のポイ捨ては防げることを明確化するためにサービスを作りました。ポイ捨ては意識してみないと気付かないがそのなかでもタバコのポイ捨ては多い。あとは「ゴミがゴミを生む問題」吸い殻も先行ゴミとしてトリガーになり、ドンドンポイ捨てされる。そういうのが1個あるだけで「ここはポイ捨てしていいんだ」と缶を置いて、ペットボトルを呼んで、弁当の空き容器を呼んで、と山が出来る。路地裏や家と家の隙間にゴミが溜まっていたり。ポイ捨てしやすい状況が街にあるので問題がなかなか解決しないな、というのが見えてきて。

そんなポイ捨てがしやすい環境を無くすため、次に取り組んだのが、楽しいゴミ拾いイベント。ゲーム性を高めたこのイベントは、いずれも盛況。この「楽しい」の感覚が、街をもっと好きになる。その第一歩だといいます。

そもそもポイ捨てに気づいていない人が多いことがわかった。例えば長野県で開催した時。小学生が「本当にこの街にポイ捨てなんてあるのかよ」といっていた小学生が一番ゴミを拾っていた。ゴミを見つけるという視点で街を見るとメチャクチャポイ捨てがあるんですよね。ただ街の問題はみんなで解決しないと絶対解決できない。一部の人が動いても「誰かが拾ってくれるから」とポイ捨てに繋がるので、そうではなくて当事者意識や裾野を広げる意味では正しさじゃなくて楽しさが重要だなと思って。みんなが参加してみんなが当事者になってポイ捨てしづらい雰囲気を作って行くアプローチは必要不可欠だと思っています。

「正しい」よりも「楽しい」ゴミ拾い!参加した子どもたち、1日に60キロものゴミを見つけることもあったそう。誰かが拾うから、捨ててもバレないから、じゃなくみんなが当事者意識を持つことでポイ捨てゼロの街、そして人にも、環境にも優しい街は作れますよね!株式会社Gab、山内萌斗さん。お話、ありがとうございました!

またGabは、生活のなかに気づきを発信することをテーマに掲げたInstagramアカウント『エシカルな暮らし』を展開しています。ぜひクリック、チェック、よろしくお願いします!

MyGOMI.