今朝目をむけるのは、キレイなアクセサリーを作る石川県発のブランド、カエルデザインについてです。

青、赤、黄金色のピアス、指輪、ブレスレット...これらすべての原材料は、ゴミ。海洋プラスチックから作られています。

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青色や白色の海洋プラスチックをメインにブレンドして

アップサイクルされたイヤリング

1年間で海に流出するプラスチック量は、800万トン。ジャンボジェット機 5万台相当のプラスチックが何かしらの理由で、海中に紛れてしまっています。カエルデザインでは それらのゴミを回収し、暮らしを輝かせるアクセサリーにアップサイクルしています。ブランドを手掛けるクリエイティブ・ディレクター、高柳豊さんに、発足の経緯についてお聞きしました。

大きなきっかけは2つ。1つは『文明の終わり』という展示会をみて、プラスチックごみでランプを作っていた。ゴミがアートになることに衝撃を受けました。2つ目は2018年。私は石川県に住んでいるんですが、石川は大麦の産地。大麦のストローを企画したときに、海岸に行ってどれだけプラスチックストローが落ちているのか見に行った時に、ストローは見つからず、その代わりに大量のプラスチックごみを目にしたんです。その時に「このゴミで何か表現できないか。そうすることでゴミ問題を普及できないか。」と思ったのがキッカケです。

ごみを拾い、アクセサリーに生まれ変わらせる。この工程のなかには、地元のリハビリ型就労スペースに通う障がいを抱える方々も参加。経済的な自立を支援しながら、仕事のやりがいを生み出しているといいます。

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赤色の海洋プラスチックをメインにブレンドして

アップサイクルされたイヤリング

こうした取り組みが評価され、今年2月にはソーシャルプロダクツ・アワード2021、ソーシャルプロダクツ賞を受賞されました。カタチを変えて成長を続けるカエルをコンセプトにしたカエルデザイン。その成長し、変わっていく様子を多くの人と共感したいと高柳さんはお話されていました。

このカエルデザインのストーリーは作り手だけではなくゴミを拾う人、販売する人、手に取る人、身につけたアクセサリーを見た人、多くの人とブランドのストーリーを作っています。アップサイクルという考え方に人生をかけている人。障がいを誇りを持つ人を商品を通して感じてもらい、行動のキッカケになってくれればいいなと思います。

無限にあるかのように思える海洋プラスチックですが、一つ拾うことで、確実にゴミは1つ減る。小さな積み重ねが、未来を変えるはず、ですよね。そのキッカケとなるカエルデザインのアクセサリー。詳しい情報、そして購入ページはWEBサイトをご覧下さい。

カエルデザイン