昨日は、地球環境について考える日、アースデイでしたが、この時間は、その環境についての話題。天然素材を使い洋服を製造、販売されているファッションブランドnest Robeがスタートさせた環境に配慮した新シリーズ「UpcycleLino」について注目します。

実は、環境問題と とても密接にあると洋服の生産現場。そこで生まれる「もったいない」をなくすために誕生したというUpcycleLino」なんですが、nest Robe、滝口和代さんに詳しいお話をうかがいました。

UpcycleLino」は細断くずを原料にして作られています。細断くずは今まで捨てていましたが活用して貴重な資源を大切にしながら焼却せずに循環させるシリーズ。アパレルは環境負荷が高く、最初にごみとなる細断くずは生地の3割。1000メートルのうち300メートルをゴミにするのはもったいない。そこから生地にしましょう、という課題解決が目標。

材料のうち、およそ3割を廃棄していたnest Robeこの生地をどうにか再利用できないか。その考えから生まれたのが「UpcycleLino」。

残った3割の生地を細かく裁断し、オーガニックコットンを織り交ぜた繊維糸に再構成。この糸から再度、洋服を生産。今年2月からスタートしたこのプロジェクトの結果nest Robeでは製造廃棄ゼロを実現できたといいます。

これまで捨てていた素材を見直す。言葉では簡単ですが、構想から実現までに実に5年かかったといいます。(これまでは、その"廃棄"が当たり前におこなれていた。その当たり前を変えるためには多くの工場、関係者の理解が必要で、ようやく実現できたそうです。)

「UpcycleLino」を通して発信したい想いについて、nest Robe、滝口さんは こう語ります。

nest Robeはもともと天然素材を知ってほしくて始めたブランドで、自然保護のメッセージも発信している。アップサイクルが特別ではなく当たり前になる未来に、みなさんと共に歩めたらと思う。

アップサイクルが当たり前になる未来...今捨てようとしている"それ"が、自宅でなにかに生まれ変わるかも?

また先日、読売新聞は、去年 家庭や事業所から手放される衣服が78万トン。そのうち手放される衣服の65%が廃棄され、リサイクルは35%にとどまった、と報じています。大切なものを長く使い続ける工夫、考えていきたいですね。nest Robe、滝口和代さんお話ありがとうございました。

「UpcycleLino」はnest Robe店頭、またはオンラインショップでその製造について詳しく知ることが出来ます。クリック、チェック、お願いします。

https://nestrobe.com/