この時間に注目するのは、失語症について。失語症...、ご存知でしょうか?脳にダメージを負うことで言語機能に支障をきたす、障害です。いつ、誰が発症してもおかしくないという失語症。日本には50万人の失語症者が居ると言われていますが、見た目では判断が難しいため「見えない障害」と言われています。

そんな失語症の皆さんを支援されている 言語聴覚士で、NPO法人Reジョブ大阪の代表、西村紀子さんに、失語症について、そして彼らを取り巻く現状について、解説いただきました。

失語症とは誤解されやすい障害で、読む、書く、訊く、話す、計算が難しくなる障害。獲得した言語を脳が損傷することで困難になる。今ある、、、脳を障害したことで失語症になった。これを一時障害と呼びますが、この障害によって人とのコミュニケーションの機会が減ったり会社に復職できなかったり、人と遊びに行けずに社会参加できない、、、これは障害によるものではなく二次障害といいますが、社会が失語症について理解が深まれば減少すると思っているが、この二次障害が一時障害を悪化させるというのが今の状況です。

コミュニケーションを取ることで当事者の皆さんの回復にも繋がるけれども、失語症の認知が進まないために、失語症者の社会復帰が難しい...

この認知を広げるため、NPO法人 日本失語症協議会は日本記念日協会に失語症について考える日「失語症の日」の制定を申請。受理され、去年の4月25日から「失語症」の日が記念日として登録されました。今年の4月25日には、オンラインイベントが実施されます。

失語症に対して理解が広がることで誰もが暮らしやすい、住み良い日本になっていくとNPO法人Reジョブ大阪・西村さんは考えています。

ご本人さんたちの多くは「この障害を知ってほしい」という願いがある。言葉が話せない=意思が表出しない人だと思われてしまう。本人の希望を訊く環境がない。でも本人の頭の中には考えがある。それを伝える手段がないだけ。だから障害を知ってもらって、実は言葉が頭にあるし状況判断もできるという願いが強い。言語障害がある方は自分からの発信が難しいので、現状を併発することで多くの人に知ってもらいたい。多くの方に知って頂けたら認知が上がり、病気になったとしても社会に繋がる場ができるのではないかと思っています。

西村さん、失語症の方とコミュニケーションを取る時は、優しく、ゆっくり、端的に、を心がけているそうですが、何も特別なことはありませんよね。どんな人であろうと、優しく接する。心がけたいですね。NPO法人Reジョブ大阪西村紀子さんお話ありがとうございました。

団体について、そして失語症の日に実施されるオンラインイベントについて、より詳しい情報はNPO法人Reジョブ大阪webサイトにアクセスして下さい。