今朝 目を向けるのは、日本で生活をされている外国人の皆さんに寄り添うNPO法人 国際活動市民中心(通称CINGA・シンガ)の取り組みです。様々な文化をもつ海外で生活されていた皆さん。日本での生活で困ってしまうこと、どうしても出てきますよね...。

CINGAでは、法務、行政、社会福祉などの専門家の協力のもと相談窓口を設け、そんな困りごとに向き合ってきました。また、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都から相談業務を受託。一人ひとりの不安に母国語で対応し、解決に向けたアクションを実行されています。そんなCINGAのコーディネーター、青柳りつ子さんにこれまでに団体へ寄せられた相談、そしてこの1年で変化した相談内容について、伺いました。

コロナの影響前はビザのこと、生活の困りごと、不動産の相談が寄せられていましたが1年前からは東京都外国人新型コロナ生活相談センターで活動していますが、そこではコロナの不安、経済的な支援。定額給付金の詳細・申請方法が多く、感染拡大に連れて「知り合いが陽性だ」「自分はどうしたらいいか」といった相談も入ります。救急車の呼び方も教えてあげることもありますし、言葉がわからないときに助けをどこに求めていいかわからない。健康不安はその人がパニックになってしまうときもありますので、必要なのは正確な情報と安心して治療に当たれるようにその人を孤立させないことかなと思いますね。

CINGAが東京都から委託された「東京都外国人新型コロナ生活相談センター」にはこの他に、病院にかかる方法、離れた家族と会いたい、といった相談が寄せられるといいます。社会のサービス、そして周りからの孤立を生まないために。私たちにできることは、ありますか?

「私日本人で日本語しか喋れないから何ができるだろう」と思われる方もいるかもしれませんが相手に日本語が完璧に通じなくても、気にかけていますよ、と電話やメッセージを送ることで不安を和らげるように支え合うことは難しいことではないと思います。外国人の方、話せるけど読み書きが苦手という方もいますので、困りごとを聞いてネットで病院や情報を調べてあげるだけでも有益な情報に繋がる場合も多いので、そういうことからでも助け合う環境ができるのかなと思います。

特別なスキルがなくても、「大丈夫?」の声がけで救われる人がいるはず、ですよね。(外国人の皆さんだけではなく、家族、友人同士でも。)みんなが暮らしやすい街づくりは、そんな声がけから始まるかもしれません。

NPO法人CINGA、青柳りつ子さん。お話ありがとうございました。CINGAでは定期的に、外国人のための遠隔無料専門家相談会を実施されています。WEBサイトをクリック、チェック、そしてシェア、お願いします。

NPO法人CINGA