四季折々、収穫される野菜や果物。この時期にはトマトやナス、トウモロコシなどの夏野菜が収穫時期を迎え、食卓に笑顔を届けてくれます。

各地で栽培される野菜ですが、「URBAN FARMERS CLUB」という団体は2018年から原宿・渋谷・恵比寿といった都市の一角で野菜の生産をスタートさせました。大都市・東京のビル群のなかに畑を設けた目的とは、なんでしょう?代表の小倉崇さんにお話をうかがいました。

僕たちURBAN FARMERS CLUBは都市で住んでいる人たち、あまねく都市生活者が、自分たちが食べたい野菜を自分たちの手で育てて、そしてみんなで一緒に食べるっていうことが、デフォルトになったような社会を作りたい。そのきっかけになればと思って活動している団体です。畑っていろんな機能があってですね、例えばあそこで暮らしている子どもたちや家族の方、あるいはそこで働いてる方々とかが繋がっていくことで、街ってどんどん活性化していくと思うんですね。だからそんな人の 繋がりを生めればいいな、そうすることによって、どんどん自分たちらしい未来を作っていけるような場になっていけばいいなって想うのが一つあります。ママさんたちがお子さん連れてきてくれたりすることがよくあるんですけれども、例えば、この間やったのはジャガイモの収穫をして、そのジャガイモでポテトチップス作ってみんなで食べようということやったんですけど。本当に無農薬で育てたジャガイモの味を子どもたちが食べてくれると、それってきっとその記憶がずっと残ってると思うんですよね。で、例えばいつも思うのは、成人式のときってみんなまた久しぶりに20歳になったときに会うじゃないですか。 そういうときに成人式が会って「そういえばここで昔さあジャガイモ育てて食べさせてもらったことがあったよね」って話になったら、「そっか、じゃあ今度は俺たちが自分の子どもたちにやるそういうことやってあげようよ」っていうふうに、僕たちが今やったことをまたバトンとして受け取ってもらって、次の代、またその次の世代へって受け継いでくれたらいいなっていう風にいつも思って活動してます。

栽培、出荷がゴールではなく、コミュニティづくり、そして未来へのバトンタッチが目標となっている!性別はもちろん、世代の違いを超えてすでに200名以上が参加されています。普段交わらない人たちが畑を通して交流して、畑を育てる。新しい農業のカタチとして、いま広がりを見せているといいます。

コロナのときに、これやっぱり考えたことで、グリーンインフラ作りたいんですよね。誰もが安心して野菜とか食べ物だけは享受できるような仕組み。それ僕グリーンインフラだと思うんですけど、それを今みたいにUFCが渋谷でやってることをいろんな都市でやっていけば、全国中がグリーンインフラで繋がることができるんじゃないかなと思っているので、なんかそういう形で広げていければいいなという風に思っています。例えばうちのメンバーでも、足立区に住んでるメンバーが「これ自分の地元でもやりたいんだけど」って言ってくれるので、「じゃあもうURBAN FARMERS CLUB足立っていう支部でやろうよ」って言って、独自の活動をし始めたりとかしているので、全国いろんな都市に広げていきたいし、やりたいっていう人がいたらもぜひぜひ一緒にやりましょうっていう風に思ってます。そうするとまた全国の農家さんたちもヒーローになれたりするし、彼らが育てている時野菜とかも、食文化の多様性として残すことができるので、何かそういった新しい何かネットワークが作ることができたら、なんか未来はすごく明るいんじゃないかなって楽観的かもしれないですけど思いますね(笑)

新しい農園をつくり、繋がり、未来をつくる。全国中にその種が広がっていきますように・・・。

URBAN FARMERS CLUBの活動、どなたでも参加することができます。ウェブサイト、Facebookのページからどうぞ!

https://urbanfarmers.club/

https://www.facebook.com/cultivatethefuture/