ここで、問題です!『1億5200万人』、この数字は何を示しているでしょうか?

・・・正解は、労働を強いられている 子どもたちの人数です。(日本の総人口は1億2590万人)

きょう6月12日は、国際的に定められた「児童労働反対世界デー」。持続可能な開発目標、SDGsでも2025年までに児童労働を根絶するというゴールが掲げられています。

ではそもそも、児童労働とは どのような状態を指すのでしょう?

児童労働の問題に取り組む認定NPO法人「ACE」、岩附由香さんに伺いました。

児童労働とは18歳未満の子どもの成長にとって危険・有害な労働を指します。児童労働はいくつかの要因で発生します。ひとつは、地域の貧しさ。家庭が子どもに頼らないと生きていけないという状況が未だに続いている。もうひとつは、教育や権利が重視されていない、、、学校に行っても意味がないから働いても良いのではないかと家族も考えてしまう。昔からこういった現状が続いています。

貧困に悩む家族を支えるためやむを得ず働きに出る子どもたちも少なくないそうですが、そこには大人以上の危険が伴います。

こうした児童労働は 2000年から減少傾向にありましたが新型コロナウイルス感染症の影響を受けて再び増えてしまうのではないか、と懸念されています。彼らを守るために私たちができることとは、なんでしょうか?最後にお聞きしました。

日本でも世界でも大事だと思うのが、子どもの権利に関心を持って考えてもらって、実践すること。子どもの権利とは、「生きる権利・育つ権利・守られる権利・参加する権利」。これらを保証し、子どもの利益を最優先に考えることが大事。色んな場面で決定が当事者の子どもたちを差し置いて決定する現状があるので、そのなかで子どもたちの声を聞きながら何がベストか考え、探っていける社会に変わっていければと思う。

「まだ子どもだから」ではなく、権利を尊重し、声に耳を傾ける。彼らの 未来の選択肢を、大人が潰さない社会でありたいですね。児童労働撤廃に取り組むACEですが、現在、クラウドファンディングサービス「READYFOR」で活動資金を募っています。関心をお持ちになった方、ぜひアクセス、そして支援をお願いします。。

クラウドファンディングサービス「READYFOR」今こそ誰一人取り残さない。ACE SDGsプロジェクト2020

認定NPO法人「ACE」