きょう6月5日は、環境の日。ここJ-WAVEも、今日1日の放送は「風力発電」でつくられたグリーン電力をつかって お届けしています。そんな環境の日に注目するのは、沖縄県のサンゴについて。見た目にも美しいサンゴたちが生活する沖縄の海で 日々、サンゴの生体調査と 保全活動をおこなっているのが石垣島にある サンゴ礁保護研究センター、通称「しらほサンゴ村」です。

この白保の海には、120種以上のサンゴが生息していて、サンゴが作り出す生態系は現地の生活にも、密接に関係しています。「しらほサンゴ村」を運営するWWF Japan、山本亜沙美さんに詳しく伺いました。

しらほサンゴ村がある石垣島の白保の海には世界最大級のアオサンゴが広がっています。ここは国立公園にもなっていて世界的にも珍しい。白保にはサンゴが広がる海の恩恵であるお魚などの食料はもちろん、サンゴを石垣や柱の土台に使用していたり、日々の暮らしでも恩恵を受けている地域です。サンゴの今は、5月末に石垣島周辺で産卵の報告を受けました。高温に弱いサンゴは水温が上がると白化現象を起こします。つまり骨のようになってしまうんですが、石垣のサンゴも弱ってしまいました。このニュースはサンゴが復活してきていることを示す明るいニュースでした。

水温が高かった2016年には、オーストラリアのグレートバリアリーフ、石垣島と西表島の間にある海域にあるサンゴなど、世界各地で白化現象が起こってしまいました。

サンゴが白化してしまうと、周りで生活していた魚は居なくなり、飲食はもちろん、観光業など、人間の生活にも変化を及ぼしかねません。では、今ある自然を守るために必要な意識とはなんでしょう?山本さんに 続けてお話をいただきました。

新型コロナが広がる中で価値観の変化が起こっていると思います。ニューノーマルと言われる新たしい生活様式のなかでどのように活動していくべきなのか、私たちも新たな局面を突きつけられています。今回はサンゴのお話をしましたが、私たちが自然から恩恵を受けられるのも環境が健全であるからこそ。人と自然が共存する未来を目指す鍵は、生物多様性、社会の多様性を考えてみる、、、そういったことも必要じゃないかなと思います。

これから新しい価値観が創造されていくなかで、多様性について考えてみる、そのためにも、今ある多様性を守りながら、生活することを意識したいですね!

サンゴ礁保護研究センター、通称「しらほサンゴ村」について、詳しくはウェブサイトをご覧ください。

https://www.wwf.or.jp/

https://www.wwf.or.jp/activities/activity/1635.html