12月1日はエイズのまん延防止と患者・感染者への差別、偏見の解消を呼びかける『世界エイズデー』です。
そこで今朝は、HIV/エイズとともに生きる人たちを支援するNPO法人 ぷれいす東京から生島嗣さんにお越しいただきました。
生島さんには去年のこの時期に、HIV／エイズに関して、最新トピックスをご紹介いただきました。そのうちのひとつが「U=U（ユー・イコール・ユー）」...、HIVウイルスが検出限界以下なら、人に感染しない。これは初耳でした。
Q そして今年、団体では『UPDATE！いくつ知っている？』というウェブサイトをオープンされました。
https://aidsweeks.tokyo/update/
こちらを拝見すると、「U=U」のほかに、様々なワードが。まずは、サイトについて教えてください
４月におこなわれたTOKYO RAINBOW PRIDE 2019をキッカケにオープン。エイズ対策はなぜか略字と数字のオンパレード、これじゃ何のことだか。HIV/エイズ最新情報を、U=Uを始めとした7つのキーワードでわかりやすく解説しています。
Q サイト内のキーワードに「90-90-90」とありますが、この数字は？
検査→治療→継続 そのすべてを90%以上の人にすることを指す。
3つの90は世界が約束した共通目標で、2020年までに目標達成を目指しています。
検査：HIVに感染している人の90%が検査で自らの感染を知る。
治療：感染を知った人の90%がHIV治療を受けられるようになる。
継続：その90%が治療により体内のウイルス量を低く抑えた状態を維持する。
Q どういった背景から「90」という数字に？
3つの90が実現すれば90%×90%×90%で陽性者の73%がU＝Uとなり、世界の年間新規感染者数は4分の1の50万人以下に減ります。ただし、国連推計では 2017年現在 75%-79%-80%ぐらいで、検出限界以下となっている人は全体の半数以下（48%）にとどまっています。
～日本ではいかがですか？
「検査」に関しては80～85%であり、2、3番目についてはすでに90%を超えています。 HIV陽性者数はおよそ3万人で、このうち5,000人前後が自分の感染を知らないと考えられます。検査をぜひ受けてほしい。
～お話いただいたウェブサイト『UPDATE！いくつ知っている？』ぜひアクセスしてください。