今朝は、写真のチカラで地方を盛り上げよう!と活動している写真家の田頭真理子さんをお迎えしました。

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Q  田頭さんは今月21日(木曜)から1週間、キヤノンギャラリー銀座で写真展を開催されるんですが、そのタイトルがとてもユニークです!題して、「バババ」!どういった写真展なのか、ご紹介いただけますか?

岩手県の内陸ある住田町の伝統的な火防祭「水しぎ」の様子を収めた写真展。

~きょうは、展示される写真をお持ちいただいたのですが、ハロウィン仮装のような格好をされた方が沢山写っています。これが「水しぎ」?

水しぎとは、住田町の一の会(地元青年部有志)や消防団が主催しているお祭りで、毎年1月24日に火防祭としておこなわれています。現在は一の会メンバーがボロ着をまとって顔に炭を塗るなど道化の格好をして、「大黒舞」を歌い、跳ね踊りながら1軒1軒の家を回っています。

~ちなみに、写真展のタイトルにある「バババ」、とは?

「バババ」とは、岩手の気仙地域の方言で、数年前に話題になった朝ドラ「あまちゃん」の「じぇじぇじぇ」と同義語です。

Q  今回スポットを当てた住田町とはどういった町ですか?

岩手県にある、山に囲まれた町ですが、清流・気仙川流れる美しい風景の町です。毎年約100人ずつ人口が減少、現在は5400人が生活している。

今回フォーカスを当てた水しぎは、また町の人口減少により若い担い手が少なくなっている中で、東日本大震災以降、町の他集落、町外からの参加も募り、祭を続けられるよう頑張っています。

Q  住田町に注目されたのは、なぜでしょう?

3年前の冬から始まった住田との付き合い。その後、何度も訪れた住田には祭とはまた違った印象に残る日々の暮らしを見させてもらいました。彼らへの感謝の気持ちとして撮った写真をプリントして差し上げることだったり、撮らせてもらった写真を活用して、町を盛り上げることのお手伝いができればと思った。

Q  想いを込めて開催される「写真展バババ」、ですが、より多くの方に関わりを持ってほしい、ということで写真展にまつわるクラウドファンディングをおこなっているんですよね?

岩手県発のクラウドファンディング「いしわり」で【写真のチカラで住田の"水しぎ"を盛り上げたい!】というプロジェクトを進行中。写真で住田、水しぎに触れてもらい、住田町を知ってもらう。そして、美しい写真に触れることで、住田町を改めて誇りに思える写真展にするために企画しました。

~クラウドファンディングは、写真展前日の20日までの受付です。「写真展バババ」は、キヤノンギャラリー銀座で21日から開催。ご興味をお持ちの方、ぜひウェブをチェックしてください。

https://cweb.canon.jp/gallery/archive/tagashira-bababa/index.html

https://ishiwari.iwate.jp/pj/IswS2663100