今朝は、日本身障運転者支援機構」から理事長の佐藤正樹さんをお迎えしました。

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Q  さっそくですが、団体の活動について、教えてください

病気や障害、また高齢のドライバーの安全運転を支援する国内唯一のボランティア団体です。全国1500名の医療従事者、600の医療機関、当事者900名で組織。

Q  そして今回、アピールしたいことがある、ということでメッセージをくださったんですよね?ご紹介いただけますか?

自動車に貼付する様々なマーク「初心者マーク」「高齢ドライバーマーク」「クローバーマーク」「蝶々マーク」それぞれの意味を正しく理解し、適切な利用を呼び掛けたいと思い番組へメールした。それぞれの意味を理解することで、障碍者用駐車場での誤解なども解決できる。

Q  さきほど資料をいただきました。車に掲示されている方も多い5つのマークがありますが、、、

まず上から、初心者マーク(若葉マーク)ですね初⼼運転者標識

免許取得⽇から1年未満のドライバーが貼るマーク。掲⽰する義務があります。このマークが貼ってある⾞に対して、全てのドライバーは当該⾃動⾞を保護する義務を負っています。幅寄せや無理な追い越しをすると法律違反となり、⾏政処分と罰⾦の対象です。

Q  次にオレンジ、緑、黄緑、黄色の4色がクローバー柄に描かれたマーク

⾼齢運転者標識(⾼齢ドライバーマーク)

70歳以上の⾼齢ドライバーのマーク。体の衰えなどの理由で、運転に影響があると感じている⽅が貼るマーク。貼付は義務ではなく努⼒義務となります。

初⼼者マークと同じように他のドライバーは保護義務を負っており、幅寄せや無理な追い越しなどをすると違反です。

Q  そして、黄色い蝶々が描かれたマーク...

聴覚障害者標識

聴覚障がいがあり、かつ、「補聴器」や「特定後写鏡」限定免許を交付されたドライバーが貼るマークです。この標識を付けた⾞を運転するドライバーは、聴覚障害があり、聴覚を補うための補聴器などを使⽤している可能性があります。この標識は、貼付の義務が課せられております。他のマーク同様に、全てのドライバーは保護する義務を負っていますので、幅寄せや無理な追い越しをするのは違反です。

Q  次に、青い丸枠に覆われた4つ葉のクローバー

⾝体障害者標識(クローバーマーク)

⾝体障害の影響で、「⼿動式」や「左アクセル等」「AT⾞に限る」などの免許条件が付いたドライバーが貼ることのできるマークです。障害者手帳の有無とは直接関係はありません。あくまでも肢体不自由による免許条件が付いていることが条件となります。誤解している⼈が多いので注意しましょう。このマークも保護義務の対象。このマークを貼っているドライバーは平成29年で全国におよそ20万⼈います。

Q  最後に、青い四角の枠に車椅子のマーク、こちらもよく見かけます。

障害者のための国際シンボルマーク(⾞いすマーク)

特に障害者⽤駐⾞場に⽌めるために貼る、というケースが多いかもしれないが、このマークは⾃家⽤⾞に貼るマークではありません。このマークは、世界共通のマークで、障害者に配慮された「公共施設や公共交通機関」であることを表しています。従って、道路交通法上の優遇などはありません。

近年、海外からの旅⾏客がたくさん来訪されるようになりましたが、このマークを貼った⾃動⾞を、海外の⽅は「タクシー」と勘違いすることもあるようです。

Q  マークに対する知識を正しく知ることが大切、ですね

以前、クローバーマークが貼ってある⾃動⾞が事故を起こした報道をみて、⾝体障碍者に対する批判がネットを中⼼に炎上したが、この事故を起こしたドライバーは、マークを貼る条件を満たしていない⽅であったことが後に判明し、⾝障ドライバーに対する無⽤な差別を助⻑した。

東京オリンピックパラリンピックを控え、多くの海外客、選⼿などが来訪し、世界中のメディアが⽇本に興味を持って様々な報道を⾏う時期でもあります。私たちは、マークの適正使⽤を広く社会に発信し、世界に誇れる⾃動⾞交通のバリアフリーを⽬指しています。

~団体について、そしていまお話いただいたマークについて、より詳しい情報はWEサイトをご覧ください。

身障運転者支援機構