今朝は、子どもたちの国際交流を応援する、NPO法人CMC 事務局長の岡田珠紀さんをお迎えしました。

Q  まずはCMCの活動について、教えてください。

CMCプロジェクトという活動を推進しています。これは「Encounter Project ~Children meet countries」(通称CMC)と呼ばれているもので、1人でも多くの子ども達に豊かな国際交流体験の機会を届ける活動です。

Q  その国際交流の機会、どのように設けられるのでしょうか?

各国の在日大使館などの協力を得て、小学校(要望があれば幼稚園や中学校も可能)へ訪問していただき、国際交流のワークショップを行います。これまで5年間で延べ137校、およそ14000名の子どもたちに国際交流の機会を届けました。

Q  こういった取り組みを始められたキッカケは?

バブル崩壊以降、日本人留学生の数がどんどん減少していくなど、日本がどんどん内向きになっていくように感じていました。日本人にはたくさんのポテンシャルがあると思っています。また、大人にも言えることですが、外国の人々から直接その国のことを学ぶ機会はそんなに多くはありません。子どもたちおいては、とても少ない。なにより、いろんな国々のことを知るのはとても楽しいこと。幼いころに自分と違う国の人と直接触れ合い、話を聞く体験は、子どもたちが世界へ目を向けるだけでなく、偏見を遠ざけ、様々な国や宗教や価値観があることに気づいてほしいという願いから。

⇒多様性を尊重する、価値観や意識をはぐくむことが、

この交流で生まれると感じています。

Q  参加した子どもたちの反応、いかがですか?

「交流した国へ行ってみたくなった」「世界の他の国に興味を持った」という意見や、「自分の国のことについて知りたくなった」「学校や友達のことを考えた」という意見も。

また、先生からも子どもたちの変化について「交流国への関心が深まった」「世界/言語に興味を持つようになった」だけでなく、「会話が増えた」「積極的になった」などの反応がある。

Q  また、今日はプログラムを体験した子どもたちの言葉がまとまった「提言集」をお持ちいただきました。こちらは?

CMCイベントに参加した子どもたちの意見を抜粋してまとめた冊子です。テーマは二つあります。

ひとつは「交流した国と日本の人たちが、これからもっと仲良くなるために、どんなことが必要ですか」

もうひとつは「世界の国の人々が、みんな平和に暮らしていけるために、どうしたら良いと思いますか。」というもの。子どもたちの意見は、率直で、はっとさせられるものもあります。

Q 今後、予定されているイベントがあるんですよね?

アメリカ大使館助成イベント

  • 日時:8月23、24、25日(金~日) 午後1時30分から4時
  • 費用及び募集人数:各回70名程度募集、参加費無料、
  • 会場:アメリカ大使館宿舎内デイリーホール

クイズやアメリカの紹介のほか、アメリカの小学生が日々行っていることをワークショップで体験します。また、学校からのCMCプロジェクトへの参加申込みも随時受け付けています。

CMCの活動については、ウェブサイトをぜひチェック下さい。

http://nessystem.org/