今朝は、JICA青年海外協力隊 事務局の田中聡美さんをお迎えしました。

20190705come.jpg

Q  リスナーの方も、その活動内容、ご存知の方も多いと思いますが、あらためて、青年海外協力隊、どういった事業でしょうか?

開発途上国で、現地の人々と共に暮らし、同じ言葉を話して、共に働き、現地の課題解決やその国と日本との懸け橋となる活動を行う方々です。「やりたい」という想いのある日本国民を、日本政府のODA(政府開発援助)予算でJICA(独立行政法人国際協力機構)が運営し、派遣しています。

協力隊員は、帰国後は、現地で見聞きしたことや経験を活かして、日本をはじめとする社会に貢献することが期待されています。

Q  海外に向かった協力隊の皆さんは、どういった課題解決をおこなうのでしょう?

目的は、以下の3つです。

  1. 開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与
  2. 異文化社会における相互理解の深化と共生
  3. ボランティア経験の社会還元

1965年に発足、53年の歴史を持ち、これまでに53,000人以上を97か国に派遣、現在は20~69歳を対象として2,165人が78か国で活躍されています。

Q  長い歴史を持つ取り組みですが、現在の課題は?

協力隊への志願者がピーク時の半数になっていること。⇒現地で得られる経験のPRを積極的におこなう必要性がある

Q  先ほどもお話が出ましたが、実際に青年海外協力隊としての経験、日本では得難いものになりそうですね?

活動は隊員によって異なりますが、文化や慣習、言語が全く異なる、いわば自分がマイノリティの環境の中で、現地の人々とじっくり良い関係を築きながら、現地の人と一緒に様々な問題の解決に取り組む経験は、他では得にくい貴重な経験です。

協力隊の経験を経て、高いコミュニケーション力、違いを尊重する感覚、発想の転換力などが磨かれます。これを裏付けるように、以前に比べて帰国後協力隊員を採用することに関心がある企業や自治体はかなり増えています。

Q  どういった活動なのか知ることが、第一歩に繋がりますね。

説明会キャラバンが週末ごとに各地を回っているほか、15都道府県にあるJICAの国内センターや各県にいる国際協力推進員が、随時ご相談も受け付けています。また、参加が難しい方には、WEB説明会もご用意しています。説明会のほかに、途上国の食を体験することができるランチやお茶付きのイベントなどもあります。詳しくはJICA海外協力隊のホームページをご覧ください。ご都合やご関心に合わせて、ぜひお気軽にご参加ください。

~青年海外協力隊についてWEBサイトをチェックして下さい。

https://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/