今朝は、「NPO ブックスタート」の、鎌田まり子さんをお迎えしました。
Q まずは、ブックスタートの活動について、教えてください。
ブックスタートは、市区町村自治体が行う 0 歳児健診などの機会に、「絵本」と赤ちゃん絵本を楽しむ「体験」をプレゼントし、赤ちゃんと保護者に、絵本を介したふれあいのきっかけを届ける活動。
Q 赤ちゃんに絵本のプレゼント!その具体的な活動内容は?
健診に訪れた赤ちゃんに、図書館員やボランティアなどの地域の人が絵本を読み、 赤ちゃんと絵本をひらく楽しさを体験してもらいます。その体験と一緒に絵本をプレゼントします。 実際に絵本の「体験」をしてもらうことで、「楽しいな、家でもやってみようかな」という気持ちも一緒に持ち帰っていただいています。
Q この取り組み、どのようなキッカケから始まったのでしょう?
1992 年にイギリスで始まりました。日本では 2000 年の「子ども読書年」を機に活動が紹介され、 試験実施を経て 2001 年 4 月にスタート。
この頃から大切にしているのが、活動について説明するとき「Read books(本を読む)」ではなく、Share books(読み手と共に楽しむ) という言葉を用いるようにしていること。
⇒「0 歳の赤ちゃんに絵本は早いのでは?」と思われる方もいるが、ブックスタートでは、赤ちゃんにとっての絵本は、読んでくれる人とのふれあいのひとときを楽しみ、分かち合うものだと考えています。
Q また、赤ちゃんとの交流はもちろん、活動に参加することで「地域との交流」も生まれる工夫があるとか?
「赤ちゃん、すくすく幸せに育ってね」の気持ちを添えて絵本が入った「ブックスタート・パック」を手渡ししているが、このパックの中には各自治体が作成した子育てに関する資料も入っている。
⇒新米ママの場合、悩みを共有する場所がなく困ってしまう方も。自治体に交流の場があることを伝え、保護者が地域とつながりを持つきっかけも届けています。
Q 活動に触れた保護者の皆さんから、どのような声が届いていますか?
初めての絵本の体験だったが子どもがとても楽しそうでびっくりした。
私(お母さん自身)もゆったりした気持ちになった。
絵本を貰わなかったらあまり読んであげていなかったかもしれない。など
Q この活動、全国でおこなわれている、ということで、これからママやパパになる方に、ぜひ利用してほしいですね!
ブックスタートは、自治体の事業として取り組まれている。事務局となる部署や実施機会、対象月齢などは自治体ごとに異なるが、2019年4月末現在1041市区町村で実施中。詳しくはウェブに掲載されているので、ご覧ください。
~より詳しい活動内容について、ウェブサイトをぜひチェックしてください。